『アンドレ=ジッド』
「この日本で、自分は幸せだと思っている人がどのくらいいるでしょうか?
『目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいる』
フランスの随筆家アンドレ=ジッドの言葉です。
生まれてからずっと幸せである人は、それが当然だと思い、自分がどれくらい幸せであるのか認識出来ていないことがあります。
日本には、生活のためのインフラストラクチャーが整っています。食は溢れており、義務教育により学ぶ機会も与えられ、安価に医療行為が受けられ、頑張ってダメなら生活保護というセーフティネットがあり、警察によりある程度の安全も確保されています。
これがどんなに幸せなことなのか。
昔の日本と比べて……。
世界の発展途上国と比べて……。
先人の努力で少しずつ、日本に備わったものです。私達は幸福な時代に、幸福な国で生まれたと言えます。
しかし、現在の日本では、多少のことで、自分が不幸だと思う人もまた多いものです。
受験に失敗し引き篭もる人、学校に馴染めず引き篭もる人、就職に失敗して引き篭もる人、給料が安い人。ブラック企業に勤めている人、恋人に振られた人。結婚したくても出来ない人。友人のいない人。
確かに最上級の幸福と比較した場合、不幸と言えるでしょうが、世界の一部では、生まれてすぐ死ぬような最悪の環境に置かれる場合もあることを考えると、かなり幸福の部類であると言えるでしょう。
立ち位置が把握できたら、後は自分次第です。
この日本では、高く見積もり過ぎさえしなければ、案外、何とかなるものです。」




