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たんぽぽ的哲学  作者: 出入弦杜
初等講座
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『韓非子』3

「韓非子の言葉に、こういうものがあります。


『知ることの難に非ず也、知りて処することの則ち難き也』


 時々、こう言う人がいます。


 私はそれには気がついていた。ただやらなかっただけだ。


 反対はしなかったが、私の意見は初めからそうではなかった。


 人がやったのを見て、成功していれば実はそう思っていたと言い、間違っていたならば初めから失敗すると分かっていたと言う。

 それが仮に本当だったとしても、実にスマートではないですね。


 おそらくそういう人達は、自分が真実に気がついたことをもって、自分の能力が高いということを吹聴したいのでしょうが、何も行動を起こさなかったのでは、何も気がつかなかった人と何ら変わりはありません。


 真実に気がつくことは簡単でも、それに対処することはとても難しく、勇気や決断力や責任感を必要とする。

 何も行動を起こさなかった者は、勇気や決断力がないことを吹聴するだけなので、沈黙していた方がましというものでしょう。


「仮に大学の不正を見つけたら、先生は行動を起こす派ですか?」

 男子学生、磯城遼一が聞く。


「おそらく起こしますね。ニュースになる前に転職を考えます」


「スマートさが半端ないっすね・・・」

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