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風呂

ザ・手抜き回!!


思いっきりサボりました!!

 ネオに風呂に入ろうと言われ、ワタシが固まっていると強制的に屋敷の外にある脱衣所と言う所に連れてこられた。


 ワタシが戸惑っていると、ネオの外見が変わった。


 髪の毛先が金、銀、白、へと変わり、瞳の色も黄金と暗黒に変わり、模様が浮かんだ状態。


 あの時と違い、殺気や威圧感は無く、見惚れたりすることも無かった。


「ほら、風呂入るんだから脱いで。で、脱いだ服はそっちの籠に入れて、その籠にタオルが入ってるから」


 ワタシが疑問に思っていると、ネオが籠を指差しながら説明してくれた。いや、疑問に思っている事はそこではないのだが......


 それに行動一つ一つに気品さと上品さを感じる。


「ほら、早く」

「あ、ああ、分かった」


 しまった。咄嗟に返事してしまった。


 ワタシは仕方なく着ていた服を脱ぎ、ネオに教えてもらった籠に脱いだ服を入れ、別の籠からタオルを取り出して体に巻いた。


 振り返ると、ネオは既に体にタオルを巻いた状態でワタシを待っていた。


「じゃ、いくか」


 ニッコリとネオは笑いながらワタシにそう言うと、脱衣所にある扉から出て行った。


 ワタシはその後を慌てて追い外に出た。


 外は薄く湯気が漂っていて、壁で仕切られているが天井は無い。また、湯がある場所もワタシが立っている地面も岩で作られていた。


「ここは露天風呂。今は満月が浮かんでるから、上を見れば綺麗な月が見えるよ。あ、因みに、この湯気は魔法で言う所の『浄化クレンズ』の効果があるから、そのまま湯に入っても大丈夫だよ」


 ネオはワタシにそれだけ言うと、湯に浸かった。


 ワタシも言われて気付いたが、体の汗のべたつきなどが無くなっている。


 ワタシはネオの後を追い、白色の湯にゆっくりと足から浸かり、湯の中にあった段差に腰を下ろした。


「気持ち良い......」

「それは良かった。この風呂は真珠風呂って言って、回復効果等がある湯だからな」


 ワタシの口からふと漏れた言葉に反応して、ネオがこの湯の事を教えてくれた。


「真珠とは何だ?」

「これ」


 ネオは水の中から出した掌の上に、虚空から白色の綺麗な珠を取り出した。


 これが真珠なのだろう。綺麗な珠だ。


 ネオの掌の上から真珠が消え、ネオも手を水の中に降ろした。


 話す事が無くなったワタシは、ふと、ネオを見た。


 眼を閉じて気持ちよさそうにしている姿ですら美しく見える。


 ワタシと一緒に風呂に入っているという事はネオは女なのだろうか?


 だとすれば、ワタシも小さい方だと思ったが、ネオのは無いな......


 ふと冷たさを感じてネオの方を見ると、ワタシの体は震えた。


「......何か言った?」

「な、何でもありません」


 ネオが暗黒色の眼を開けながらワタシに言ってきた。


 黒いオーラの様な物と背後に龍を背負っている様に見えたのは気のせいだと信じたい。


 ネオは暫く見つめて来ていたが、眼を閉じると先程と同じように気持ちよさそうにしていた。


 うん......不用意な事を考えるのはやめよう。


 ワタシはまだ死にたくは無いからな。


 何気なく空を見上げると、大きく綺麗な満月が見えた。


 真上から、まるで見守ってくれている様に明るく輝いている。


 思えば、何時以来だろうか、こんなにゆっくりと落ち着いた気持ちで風呂に入ったのなんて。


 もしかすると、初めてかもしれないな。


 そう思うと、ネオには感謝が尽きないな。ワタシより強い剣士。そしてワタシよりも幼い。


 それでもワタシより大人に感じる事がある。


 まるで、ワタシの全てを知っている様な、知られている様な気もする。


 もしワタシの事を知っていてこの風呂に入れて、屋敷に連れて来てくれたのなら、感謝しかない。


 ありがとう。ネオ。







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