屋敷
作者「う~む」
ネオ「どうかしたか?」
作者「いや、お前に変た――」ズドンッ!!
ネオ「何だ?」
作者「......何でもありません」
ネオ「じゃあ、今回も」
作者・ネオ「楽しんでください!!」
俺はスフェンが起きたのを感じたので、スフェンを寝かせた部屋まで歩いている。
と言っても、そこまで遠くは無い。
屋敷と言ってもこう、ドーンッ! と効果音が付きそうな程大きい訳でも無いし、むしろ小さいんじゃない?
広さとかよく分かんないけど。
そう言えば、[無限収納]の中が凄いことになってた。
ウィンドウに入ってる物が表示されるんだけどさ、魔石と武具防具と魔物の素材、魔物のドロップアイテムが凄い量だった。
これ、全部世界に向けて解放したら世界バランス崩れるよ? 〈呪剣・ティルフィング〉とか〈悪魔剣・アゾット〉とか、うん。俺は使わない物ばっか。
いや、偶にお遊びで使ったりするけどさ。
俺がそんな世界からしたら恐怖以外のなにものでもない事を考えていると、スフェンを寝かせた部屋の前に着いた。
ノックも無しに堂々と入る。
中には上半身を起こしただけのスフェンが居た。
「ネオか。此処は何処だ? 誰の屋敷なんだ?」
いや、俺の事を確かめて直ぐに質問するか。表面上は冷静なのに、内心混乱しているの丸分かりだぞ。
「落ち着いて」
「な、何を言っている? ワタシは落ち着いて――」
「これ飲んで」
俺は面倒な言い訳をし始めたスフェンの言葉を遮って、意匠の凝った水色の半透明なコップに入った水を渡した。
因みに、コップには狼が彫られていて、とても細かく丁寧に、それこそ毛の一本一本や瞳まで彫られている。
モデルは俺こと銀神狼だ。彫ったのも俺だし。
そして注がれた水も当然ながら普通の物じゃない。
色を消した回復薬で、効果はMPとHPを回復させ、俺に見惚れたり俺を見て固まったりしないようになる。
味は普通に水の味にしてある。
「あ、ああ、すまない」
コクコクと水(回復薬)を飲むスフェン。
あ、言ってなかったけど、この回復薬鎮静効果もあるから。
「落ち着いた?」
「ああ、すまない。大丈夫だ」
すまないって二回連続で言ってますけど。
「ね」
「ん? なんだ?」
「素の口調で、話していい?」
「ああ、構わない」
「ありがとう」
フッフッフ。これで神達と妹を除けば普通に会話できるのが五人に増えたぜ。
あれ? 言ってたら悲しくなってきた。
「ところで、此処は何処なんだ?」
「此処は俺の屋敷だ」
「そうなのか。ん? 俺? ネオは男なのか?」
ハッハッハッ。そんな滅多な事聞かないで頂けます?
「どっちだと思う?」
「む、う~ん......」
「思った方でいいよ。俺は男だろうと女だろうと気にしないから」
「......分かった」
俺の性別は不明で片付けたよこの人。まあいいんだけど。
「ん? 此処はネオの屋敷だと言ったな。では何故ワタシはこの屋敷にいるんだ?」
「気絶したから此処に運んだ」
「そうなのか。礼を言う」
素直だな。
「ワタシが気絶してどのくらい経った?」
「ニ十分くらい」
あ、ニ十分も気絶してたら腹減るかな。
「何か食べるか?」
「いいのか?」
「じゃ、下に降りるか」
そう言って俺はスフェンを立たせると、部屋から出た。
その際スフェンが装備類をどうしようか迷ったり、自分の恰好に驚いたりしていたが、何事もなく一階のリビングまで来た。
「取り敢えず、そこに座っててくれ」
「分かった」
そう言ってスフェンを六人テーブルの真ん中に座らせた。
一人しか住んでないのに六人テーブルなのは、単純に見栄えが良かったから。
俺は[無限収納]からポットとティーカップを取り出して、カップに紅茶を注いでからスフェンの前に置いた。
紅茶からは湯気が出ており、良い匂いがする。
スフェンはカップを取ると、少し息を吹きかけてから飲んだ。
「美味いな......」
「それは良かった。ポットは此処に置いておくから、好きな時に飲んでくれ」
「ありがとう」
俺は頷いてから調理場に向かった。
って言うか、あの紅茶がまずかったら相当な茶嫌いじゃん。
あの紅茶に使われた茶葉、〈シハーブ〉はSSSランクの植物系の魔物が落とす超高級茶葉だし。
っと、そんな事より何作ろうかな。
無難にサンドウィッチでいっか。
と言う事で、最近何故か手に入れた[家事神]という意味の分からない名前のスキルと[叡智]の知識と[絶対記憶]の知識を技術に変換する能力を全開に使って、サンドウィッチを作りました。
見た目は普通のサンドウィッチ。中身やパンは超高級品の所為で、無駄にランクが高い物になった。
だってさ、興味本位で視てみたら『神王が自らの手で作ったサンドウィッチ。効果は無いが、一口でも食せば多幸感に包まれる』とか変な説明出てきたし。
あ、説明は大幅に省略してるよ? なんか無駄に長い説明だったから。
取り敢えず、皿に乗っけてスフェンの所まで運ぶ。
「はい」
上品に紅茶を飲んでいたスフェンの前に、十個のサンドウィッチが乗った皿を置く。
「いや、食べていいぞ」
なんか迷ってたから許可を出してみる。
すると、ゆっくりとサンドウィッチを手に取り、一口食べた。
その瞬間、目を見開いて固まり、直後、物凄い勢いで食べ始めた。
サンドウィッチが無くなるのに五分と掛からなかった。いや、それはそれでどうなんだ? まあいいや。
スフェンの顔が若干顔が赤くなってる。
そりゃ、あんだけ一気にがっついたら恥ずかしいよね。
スフェンは顔の赤みを誤魔化すために紅茶を飲んでホッコリしてる。
なんか、子供みたいだな。いや、永遠の十三歳の俺が言えた事じゃないけど。
「時間的にもいい感じだし、風呂入ろ?」
「え?」
さて、外も暗くなって満月も浮いてるし、いいでしょ。
ていうか、スフェンが俺を見たまま固まったんだけど。
取り敢えず、強制的に風呂へ連れてってやる。
今回は無しです。時間が無かった......




