十一話 「森の中での出会い」
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「どどどど、どうして、きき、貴殿は、わわわ、私の服を脱がすのだ?」
「ん?…あぁ~いや…まぁ~身体検査だ。君を買うに当たって、どこか異常が無いが調べているのだが、何か不手際でも有ったか?」
「有ったか?ではでは無い!」
「たかだか、小一時間ほど前に逢った貴殿が何故?私の身体検査と称してワタシの服を脱がしているかを聞いているのだ!」
「う~ん何故と問われると、君の主が私に君を売りたいと申し出が在ったからなんだが…その慌て振りだと、何か隠し事でもあるのか?もしかして、君非処女?」
「ぐ!愚弄するな!!私は『チッコイ公国』『デショウ男爵家』の三女ですよ。婚姻前の情事など、する訳が在るか!キッチリ17年淑女として育って居る」
「ふ~ん。そうっ!」
俺はパンツを半分まで下ろし、プリンとした真っ白いお尻をペロンと撫でてから答える。金髪色白の小生意気な娘だが、原石と言って良いほど顔は美人だ。
背丈はレナやモネと同じ位。やや細身だが、発育途中の年頃と思えば、今後の成長が楽しみだ。
「問題無い様だ。この娘とそっちの夫婦纏めて買おう!」
「有り難う御座います」
…何故冒頭から、こんな話になったかと言うと…
俺は鉱石やら魔物の骨を得る為、珍しく住み慣れた町『アーデレール』から南に在る『深い森』へ足を踏み入れていた。そこで、魔物に襲われている商隊を発見、救援に駆けつけた訳だが、どうやら荷物が馬車の積載重量を大幅に超えてた為に足が遅く、その隙を襲われていたらしい。
「助かりました。ここは、始めて通る道でして往生しておりました」
と礼を言ってきたのは、商隊のボスで奴隷商の『ブラフ』である。此処より更に南の地『チッコイ公国』から行商で『アーデレール』の先、王国の首都へ向う予定らしいのだが…本人も積載重量がオーバーしている事を悩んでいたのだ。
「助けて頂いたのも何かのご縁。見ての通り私は旅の奴隷商です。本来なら、町の奴隷館へ、荷を卸売りするのが生業なのですが…如何でしょ!?卸売り価格で販売しますので、助けると思って買って頂けませんか?」
って事で、冒頭に続く訳なのだが…先程の可愛い尻の持ち主の名は『ディアンヌ・デショウ』本人曰く男爵家のご息女って事で、御付の者が2人居る。こっちは、夫が『ダン』嫁が『ラン』2人とも元々ディアンヌのお付、要は専属奴隷って事だ。…何かの陰謀に巻き込まれたと言うより、自分で身売りしたお嬢様っぽい。まぁ~本人は兎も角として、お付の二人は、中々の手錬の様子。オマケに夫婦と来れば、今の俺には何かと都合が良い。
俺は冒険者家業を再開する事にした。レナとモネは戦闘向きでは無いから迷っていた矢先の今回の話だ。ディアンヌを家に置いておけば、二人は俺に従順するだろう。
値段交渉の前に俺は壊れかけた馬車を魔法で修理。序に補強もしてやると、奴隷商は大層喜んで、更に値引きをしてくれた。…結局卸売価格で3人合わせて8万£だ。男爵家の娘と考えれば、安いのかもしれない。レナとモネが1人4万£だったから、1人分浮いた計算だ。奴隷商ブラフは俺に頭を下げ森を抜ける。
「よ、宜しく頼むあ、主殿」
「姫様、その様な口の聞き方はお気を付けなさいませ。貴方様は、もう男爵家のご息女ではございませんよ」
ディアンヌの口振を注意するランは、どうやら俺を少し警戒している。幾ら助けたとは言え、森の中で人身売買を平気でする男だ。ましてソロで狩をするなど、マトモな冒険者なら取らない行動だ。俺を警戒するのは当然だろう。
「そ、そうだな…私は貴族で無く一介の奴隷なのだな。うん。判った。ラン有り難う。気を付けるよ」
「主殿。私の物言いスマヌ。少々慣れて居無いが、その辺少しばかり多めに見ては頂けぬか…頂けないでしょうか?」
『くくくっ』中々に楽しめそう様だ。俺はこのディアンヌと言うお姫様を気に入った。事情は知らぬが自ら身売りする等相当な理由が在る筈だのに、以外と凹まず前向きな姿勢に可愛いとすら感じる。
「まぁ~気にするな!と言いたいが、俺の下には他に2人の奴隷が居る。此処には連れて来て居無いが、レナとモネと言う名だ。レナが教育係だ、彼女が許す範囲で
在れば、俺は一向に構わん」
「そうか…主殿は他に2人も居るのか、即金で8万£も払ってたし…お若いのに主殿は裕福なのだな。それに、手に持つ武具も高価なモノ…私は、良い方に買われたのだと思うぞ」
俺は、早速3人を試す形で更に森の奥へと進んだ。
「ハッ!」「トォー!」
ダンとランは、ディアンヌのお付になる前から夫婦だと言う。冒険者を経て護衛役兼お目付けとして、5年仕えていたらしい。今回ディアンヌの身売りに関しても、進んで追随したらしい。3人纏めてと言う条件に奴隷商『ブラフ』は少々困っていた様だが、俺があっさり購入したので結果皆にとって良い結末となったようだ。
「主殿。剣の腕も見事だな。それにやはり、その剣は素晴らしい業物のようだ」
「そうか!?って言うかディアンヌの方こそ、お姫様って割りに腕が良いな」
「誉めてくれるか。素直に主殿に喜んでもらえると嬉しいな。コレでも10年は剣の修行を積んだのだ。成果が見られて私も嬉しいな」
ダンとランの腕は思った通りの熟練者で安心感がある。以外だったのはディアンヌだ。貴族のご息女と言う事で、留守番係りを考えていたが十分戦力となる。俺の拵えた鎧と剣を持たせたら、ソロでもそこそこ戦える剣士と育つだろう。
3人の力量が測れた頃には、既に陽が傾きかけている。今宵は森で暖を取って予定を早め明日帰る事にした。
「…姫様。思いの外エイジス様は優秀な方の様に思えます。できますれば、今宵の内に結ばれなされ、さすれば姫様に無理難題な事は為さるまい」
「こ、今夜か!イキナリか!?」
「はい。私共は少し離れた位置に居りましょう。ですから今宵の内に」
「わ、わかった」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
夕食を済ませ、テントを張る。ダンとランは夫婦だ。なので1つのテントに。そして俺とディアンヌで一つのテントで寝る事になった。
「ああ、あるじどの!どど、どうか私の貞操を今宵奪ってはくれぬだろうか!?」
テントに入るなりディアンヌが、そう語り掛けて来た。俺は一瞬考える。どうせ彼女と結ばれるなら、自宅でゆっくり味わいたい。だが、先ほどランが何やら囁いていた事を思い出す。彼女は主人思いのモノ。俺がディアンヌに無理難題を押し付ける前に情けを持たせる腹なのだろう。
「17年シッカリ守ってきたモノをこんな野外で棄てても良いのか?」
「場所や時では無い。大切なのは誰に捧げるかだ。…私は主殿を良き主人と思う」
「そうか、そう思われて捧げてくれるなら、応えよう。お前が何故、身売りしたか今は聞かない。俺の力を見て、信じて、頼りたい!と思ったら話せ。俺は、必ずお前の、お前達の力となろう。…今宵はその契りだ。お前の気持ちを受け止めよう」
「ハッ。ハッ。ハッ。…あ、主…どの…アッアッアッ…こ、コレが…契り…あぁ~
凄い!スゴイゾ!…うぅぅ。…アァ~!」
ディアンヌは初めてにも関わらず、泣き叫ぶ事もせず、耐え抜く。緊張と恐怖を抱きつつ、17年守り抜いた操を俺に捧げた。俺は彼女の思いを包む様に、優しく触れる。壊れない様にそっと抱締める。思いを受け止める様に、誓いを交わす様に俺は彼女の初めてを奪った。
夜が開け、俺達は町に帰る事にした。…さて、狩りにでた俺が3人の奴隷を連れ帰るとレナ達の反応はどうだろう?
十一話 「森の中での出会い 完
如何だったでしょうか




