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第15話『閉じても』

 次の日。


 休憩中、

 まゆはまたあのアカウントを開いていた。


 更新はない。


 なのに、

 何度も見てしまう。


 スクロールを止める。


 左。


 銀髪。


 中央。


 淡いピンク。


 右。


 紫。


 まゆは画面を伏せる。


 数秒後、

 また開いた。


 ◇


「……増えてる」


 ユエが言う。


 リクは床に座ったまま、

 コンビニ袋を覗き込んでいた。


「ほんと?」


「また来たいって」


「へぇ」


「よかった」


「……だる」


 遠くで、

 車の音がした。


 ◇


 リクは床に座ったまま、

 ぼんやりスマホを見ている。


「……眠い?」


「だるい」


「寝たらいいのに」


「寝れねぇ」


 少し静かになる。


「じゃあ一緒に寝ようか」


「嫌だ」


 即答だった。


「……また増えてる」


 リクが顔を上げる。


「ほんと?」


 ユエは答えない。


 部屋は静かなままだった。

御覧頂きありがとうございました。

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