第1話「少し浮いている」
本作は創作補助としてAIを一部使用しています。
初日から、少しおかしかった。
校門をくぐった瞬間、
人の流れの中で、自分だけが少し浮いている。
視線が止まる。
すぐに逸らされる。
また別の視線が止まる。
そして、また逸らされる。
声が混ざる。
断片だけが残る。
どっち。
いや。
でも。
すぐに消える。
フィラは、そのまま歩いた。
理由は分からない。
ただ、少し違う。
教室に入る。
ざわめきが、一瞬だけ揺れる。
誰かが見る。
目が合う。
逸らされる。
一人じゃない。
もう一人。
また一人。
視線だけが残る。
自己紹介。
名前を呼ばれる。
立ち上がる。
「……フィラ」
それだけ言った。
空気が、止まる。
ほんの一瞬だけ。
すぐに戻る。
でも、さっきと同じではない。
休み時間。
ざわめきは戻っている。
でも、完全ではない。
フィラは席に座っていた。
何もしていない。
足音が近づく。
軽い。
明るい。
「ねえ、」
その瞬間。
周りの音が、ほんの少しだけ揺れる。
「さっきさ――」
止まる。
目が合う。
「……あ、えっと」
笑う。
少しだけ遅れて、
「なんでもない」
離れる。
周りの音が戻る。
でも、距離が空く。
誰も近づかない。
それから少し後。
別の足音。
隣で止まる。
「なにしてんの?」
軽い声。
引っかからない。
目が合う。
逸らされない。
何も起きない。
「さっき、話しかけられてたでしょ」
少し笑う。
「なんで止まってんの?」
フィラは答えない。
「別にいいけどさ」
その人は肩をすくめる。
「そのままでいいじゃん」
そのまま、隣に座る。
それだけだった。
何も変わらない。
でも、少し違う。
読んでくれてありがとう
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