表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/57

便利なスケルトン?

 ネナとレナは教室を壊した罰として教室の掃除をさせられていた。


「掃除めんどくさいー」

「知らん! お主が妾をからかうからじゃ!」


 レナの魔法が原因なのだがあくまで自分は悪くないというスタンスを取るレナ。


「え〜あんな魔法使うなんて思わないもんー」

「妾魔王じゃぞ! あれぐらいの魔法挨拶みたいなものじゃ!」


 魔法の知識があまりないネナにとっては魔王がどれくらいの魔法を使うかなんて知るよしもない。


「とりあえず〜スケルトン召喚!」

「なんじゃなんじゃ? また厄介ごとを起こすつもりか?」


 ネナが魔法を使うとロクなことが起きない、そう思っているレナは少し警戒する。


「大丈夫〜! これは掃除用のスケルトン」

「掃除用? ネナお主スケルトンに役割分担でもしてあるのか?」


 スケルトンなんてどれも同じようなものだと思っているレナは役割分担をする必要性を感じないようだ。


「そうだよ〜掃除、洗濯、料理とかに分けたり〜魔法、近接、盾、移動用とかにも分けたりしてる〜」

「案外細かく分けておるのじゃな……」


 めんどくさがりなネナはそんなもの適当にやっているのかと思っていたレナは少し感心しているようだ。


「ちゃんと分けた方がいちいち命令しなくてもいいから楽なんだよね〜」

「命令系統ごとに分けて単純に楽したいだけじゃったのか……」


 楽をするための努力ならとことんするのがネナだ。

 その情熱を他のことに向ければいい何と思ったレナは言ったところで意味がないと判断し言うのをやめた。


「じゃあ私寝るから綺麗にしといて〜」


 ネナがかなり大雑把な命令をするとスケルトン達が勝手に部屋を掃除し始めた。


「おーこれは楽じゃな〜」

「でしょ〜……ん〜眠くなってきたから終わった頃に起こして〜……」


 ネナはそう言うと寝てしまったようだ。


「全くネナは仕方のないやつじゃの〜……」


 そう言うレナも久し振りに強めの魔法を使って疲れてしまったのか寝てしまった。



 しばらくすると何やら机とは違うひんやりとした感触に気づき目を覚ますレナ。


「ん〜よく寝たのじゃ……ってなんじゃこりゃ!」


 少し寝ている間にスケルトンは勝手に部屋の古くなった椅子などが捨てられてスペースが空いている。


「これは……バレたら怒られるやつじゃ! おい! ネナ起きるのじゃ!」


 急いでネナを起こしてスケルトンを止めようとするが全く起きる様子のないネナ。


「この! 起きるのじゃネナ!……ええい! くらえ!」


 ネナにパンチをお見舞いするレナ、ネナはその痛みで起きたようだ。


「いたい……ってなにこれ〜? どうなってるの?」

「お主のスケルトンが勝手に捨てたのじゃ! 早く止めるのじゃ!」

「わかった〜やめて〜!」


 ネナの一声でスケルトンは一斉に動きを止めた。


「ふーこれで安心して寝れる〜」

「ばかもの! 元に戻さんとまた怒られるのじゃ! 元に戻すのじゃ!」


 レナがネナを揺さぶりながら言う。

 ネナは眠そうに元に戻すようスケルトンに指示をするとまた寝てしまったようだ。


「……疲れたのじゃ……」


 ネナ達と一緒にいるのは楽しいが疲れがたまる。

 再びレナは眠りについてしまった。



 数分後。


「ん〜よく寝たのじゃ〜」


 目を覚ますとスケルトン達の動きが止まっていた。

 どうやら次の命令を待っているようだ。


「こうしてみると少し不気味じゃな……」


 ネナが動かしているときは特に気にならないが何もせず佇んでいると不気味だ。


「おいネナ、掃除が終わったようじゃぞ」


 掃除が終わったのでネナを起こす。


「ん〜レナ〜?おはよ〜」

「おはよ〜じゃないわ!」


 ネナはスケルトンを帰らせると別のスケルトンを召喚しはじめた。


「今度はなにをするんじゃ?」

「掃除して疲れたからマッサージしてもらおうと思って〜」


(実際に掃除をしていたのはスケルトンなんじゃが)と思いつつも口には出さない。


「マッサージもできるのか?」

「結構うまいんだよ〜」


 話を聞くとどうやらマッサージ師の幽霊が憑依したスケルトンらしい。

 

「魔法の無駄使いとはこのことじゃな……」

「結構気持ちいいよ〜あーそこそこ〜」


 気持ち良さそうな声を出してくつろぐネナを見て少しだけマッサージに興味を持つレナ。


「妾も……やってはくれぬかの?」

「いいよ〜」


 スケルトンのマッサージを受けるレナ。


「お〜これはいいのじゃ〜日々の疲れが嘘のようじゃ〜」


 相当腕のいいマッサージ師の幽霊のようだ。

 一体どこで契約したのか気になるがマッサージの気持ちよさで考えるのをやめてしまったレナ。



「あらあらずいぶん気持ち良さそうね〜?」

「気持ちいいですよ〜ルカ先生も……」

「先生!? いつからそこにおったのじゃ!」


 いきなり現れたルカに驚く2人。


「今来たところよ、全く掃除はやったみたいだけど反省の色ゼロね? あなた達……追加で説教が必要かしら?」

「いやだ〜!」

「説教だけは勘弁なのじゃ!」


 ネナ達の心からの叫びが教室にこだまするのだった。







こういう魔法で楽したい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ