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第一章 1幕 『プロローグ・1』

6時30分、アラームの音が鳴る。

僕は布団の中から手を伸ばし、スマホを取る。

数分寝ぼけた後にベッドから出た。


朝食を食べているとテレビのニュースが目に入る。

『超能力を使う事件がまたも発生』といったような内容であった。

1週間前くらいから突如このような事件が起こり出した、らしい。言い切ることが出来ないのは、やはり自分の目で見たことがないからだろう。

まさか現実で超能力者が現れるなんて思っても見なかった。だが、僕は超能力者の存在をどこか信じていた気がする。


支度を終え、少年、【南雲 桜】はコンビニへ出かけた。桜は小学五年生であるが、今は夏休みだった。

桜は真面目かつ勉強もできたので、夏休みの日数の割に宿題はハイペースで進んでいた。


コンビニに迎い、視界に建物をとらえてところで、桜はコンビニを出て走ってきた男になすすべなく体を強い力で拘束され、何もない手のひらから出る炎を見せつけられた。


今まで生きてきた中で最大の不安を感じる。

桜は強い力で抑えられ、足が地面につかない。

大人の中でも体は大きいほうであろう男に自分は抑えられている、と数秒のパニックの後に理解した。


男は大声で叫ぶ「警察を呼んだらこいつを殺すぞ」

男はコンビニ強盗中になんらかのトラブルがあったのか、逃げきれず桜を人質にしたのだ。


次第に野次馬が集まりだす。

その中に、フードを深く被った男性が見える

男性というが若そうで身長も高くない。それゆえに人の間を縫って前の方までやってきた。

ただ、男性は他の野次馬と違い「僕が人質にされているという状況」よりも「僕の目」を見ていた。


僕と目が合うと、男性はそっと左を見る。

それに釣られて僕は右に視線が行く。


途端、塀を乗り越え、女性が飛び出してきた。

一瞬宙を浮いたように軽やかに、2、3メートル程空中を移動し、塀を乗り越えた一飛びでそのまま僕を捕らえていた男の顔面に蹴りを入れた。


女性の一蹴りで男は動かなくなった。

すると、すぐさま女性は男を抱えて、飛んだ。

気づくと男性も飛んでいた。

二人は屋根を足場に、軽やかに駆けて行った。



しかし、僕も走り出していた。

このチャンスを逃してはいけない。

その一心で駆けていた。


この町の地理には詳しかった。

二人が行こうとしているであろう町外れの山まで最短で行ける道をひたすら走る。


少し坂を登ると、屋根を走る二人と、後にも先にもないくらい距離が縮まった。

ここしかないと思い、大きな声で呼びかける

「僕も連れて行ってください!!」

言い終わって冷静になると、人生で大声なんて出したことなかったなと思った。


男性は僕の目の前に降り立つと、簡潔に言った。

「着いてくるなら安全は保証しない。」

しかし、僕は二つ返事で「承知してます」と返した。

迷いのない返答だったからか、男性は満足そうに微笑み、僕を抱えて屋根の上を駆けて行った。

高いところは怖かった。


初投稿です。なろうの仕組みを一ミリも理解してません。

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