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曖昧なセイ  作者: Huyumi
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161.陽だまりの香り

「……~♪」


 自室に一人。曲名も歌詞も覚えていない歌が、外れているかも知れないメロディーで自然に鼻歌として響く。

 気分が良い、先ほど長い月日待っていた荷物がようやく手元に届いたのだ。

 ヒメヅルダケの苗床。常人ならば摂取してしまえばそれだけで心肺が停止し穏やかな死に至り、多少魔法を扱える程度でも畏怖すべき強力な麻痺毒を秘めたキノコ。

 幼馴染を間接的に殺めた毒であり、僕が常用する投げナイフに塗られている毒でもある。毒自体は出回るところには出回っており仕入れに問題はないのだが、上手く繁殖させることでコストを抑えられるし、もし手元のナイフを使いきってしまう事態などが訪れることを考えたのなら自前で用意できる手段があるにこしたことはない。


 コンコンコンッ。

 鼻歌にノイズを混じらせるように、意識しなければ聞こえなかっただろう控えめ過ぎるノックが自室の扉を鳴らす。

 少し、訝しむ。どれだけ控えめな性格の人間がノックをしようともここまで音量が低くなるものだろうか。性格が控えめ極まりないのであれば、使用人のように奥ゆかしく室内に誰かが居る事を確かめるのならば、それこそしっかりとしたノックを行い響かせるべきではないか。

 衣装棚の一番下、武器等をしまっている箇所に容器に入っている宝物を隠し、僕は人が居ることを確かめる目的を持っていないノックを行った訪問者を迎えるために、扉の真上、僅かな取っ掛かりに指を乗せて息を潜めた。


「アメさ~ん、寝てますか?」


 問いかけるシャルラハローテの声はあくまでか細い。

 数歩室内に踏み込み、一度入り口から見えるベッドに視線を向けて、そこが空だった事を確かめたのか数度開いたままのドアと視線を行ったり来たりさせて……そっと音を立てないように後ろ手で扉を閉めた。

 怪しい、極めて怪しい。

 自室の手入れは自分でやるようにしており、周りもそれを正しく認識している。ゴミを回収する等細かな用事で人が入ることは稀にあるが、何度か居合わせた時はしっかりと存在を誇示してシャルラハローテは訪問してきた記憶がある。

 テイル家の刺客? 腹黒い本性を見せて振舞う最中? どうしようもなく、どうしようもない憶測ばかりが頭を過ぎり、まだ天井に張り付き気づかれていないことを機にこのまま行動を見張ることにする。


「あれ、本当に居ない」


 起床し、整えたベッドを前にシャルラハローテは首を傾げる。

 今日メイド業を行うことは既に伝達済み。不思議に思うのは同行するはずだった自分に未だ合流しておらず、自室にも居ないことか。僕も実に不思議だ、迎えに来てくれでもしたのならどうして気配を隠そうとするのか。


「……」


 一度振り向きドアを確認、次いでキョロキョロと室内を見渡す。

 辛うじて視覚に入らない場所まで天井に張り付きながら移動し、どうやら意識を気まぐれで頭上に向けることも無く僕の存在が気づかれる様子は無かった。

 そうしてシャルラハローテは必要な情報を集め終えたのかベッドへと向きなおし……布団を少し持ち上げて顔へと持ち上げた。


 ……。

 …………。

 ……え? なに。へんたい?

 匂いフェチとか? やめて? せめて異性の香り嗅ごう? まだ若干ベッドに体温残ってると思うからさ、お願い? ね?


 混乱し呆然とする僕を置いていき、シャルラハローテは今の今まで行っていた変態行為を後腐れも無く中断し、何事も無かったようにベッドを整える。

 ……あぁ、そういえば、子供ってどうでもいいことが気になったり、気に入って癖になったりするんだっけ。多分今回もそういった類だろう、何でもない本人すらすぐに忘れてしまうような行動。普段実年齢より大人びているような振る舞いが……隣によく立つクロと比べて尚更そう際立つのでまだ十台に乗ったばかりの子供ということを忘れていた。


 初めの警戒はどこへやら。

 急に悪戯を楽しむ子供らしいシロと脳が認識次第、僕の意識も天井に張り付き隠れながらどんな珍事を働くのかと物珍しさを見物する姿勢に入っていた。

 そろそろこの体勢もキツイのだけれど。せめて魔法で壁や天井を抉って体重を指から手のひら辺りでもいいので楽にしたい、ただ当然部屋を借りている身としては安易に建物に傷を与えたくないので頑張る。


 なんとなく気に入って買ったランプを丁寧に裏まで見られ、ベッドの足元に掛けられている今朝乾いたばかりの防寒用コートを袖だけ持ち上げられ、基本的な服装をクローゼットの中で確かめられ。

 衣装棚に興味が移った際、流石に肌着は見られると困るなぁと思いそろそろ止めるとかと考え始めたが、真っ先に開けられようとした棚が一番下で――僕は迷わず短剣をスカートの内側から抜き取りシロの動きを抑える。


「動かないで」


 文字通り降って沸いた存在、それも今まで気配の無かった室内で、親しいはずの人間に刃物を突きつけられる現実。

 完全に脳の処理が追いつかなかったのだろう。動くなと伝えたにもかかわらずこちらに振り返りながら腰を抜かしてぺたんと座り込むシロに、僕は漏れそうになる溜息を堪えながら再び見えない場所へと短剣をしまったのだった。



- 陽だまりの香り 始まり -



「――口五月蝿くは言わないけれど、普段から言っている通り一番下の棚だけは開けないでほしい」


「はい……ごめんな、さい……」


 今までの行動を見ていたこと、人の領域に入るには手順を踏むべきということ、そして危険物を扱っている棚は命に関わるので開けてはいけないということを叱り……というと僕が偉そうで嫌だ。まぁそう注意して話は終わりだと締める頃にはシロはすっかり落ち込んで反省をしていた。

 特に泣いたりして感情を制御できない様子もないし、珍しく歳相応に悪戯してしまったようなものだろう。使用人が部屋に入ることは珍しくないし、鍵を掛けていない場合は入られても構わないという意思表示にもなるので特に大きな問題はない。僕自身あまり見られても気にはしないし。

 ただここまで消沈し、これから午前中だけでも肩を並べて仕事をする相手のことを考えると、どうにか活力を取り戻して欲しいと申し訳無さも含めて考えてしまうのが人というもの。


「棚。一番下の棚、見ますか?」


「いいん、ですか?」


 注意する時には意識して解いていた丁寧な言葉遣いを、シロに対してのいつも通りに戻すと彼女は不安八割興味二割でこちらの顔色を窺う。


「見たいのなら。知識の無い人間が無茶をしなければ危なくはないので、こうして僕が隣に居れば中を見ること自体は全然問題ないです。おもしろいかどうかで言えばおもしろくないとは思いますが」


「いえ、見せて頂けるのなら、見てみたいです」


 心の底からの返答に、僕は衣装棚の一番下を屈んで引き出す。

 何の変哲も無い市販されている予備の短剣、煙玉に手榴弾。専用の容器に差し込んで毒を浸している投げナイフ。

 どういった存在で、こうすると危ないことを説明しつつ、本来ここにしまっている魔道具二つも袖を捲って見せる。


「なる、ほど。興味深いですね……これは?」


 淡々と説明しながらシロの反応を見ていたが、冒険譚に心躍らせる少年ほどではなくともそれなりに楽しめたような反応、そして未だ説明されていない容器に入れられた土の塊に興味を示す様子に肩透かしとまでは言わないが少し調子が狂う。


「今日届いたばかりのものです。先ほど説明した麻痺毒の原材料、そのキノコの苗床ですね」


「この小さい子達はキノコ、ですか。草木と違って、育て方に違いがあったりするんですか?」


「いえ、時折水をあげるだけで普通の植物よりも管理は楽ですよ……今日の分はまだなので、今やっておきましょうか」


 寒冷地、それも雪が降り積もるような真冬でもすくすくと成長するヒメヅルダケ。

 危うく餓えているタイミングで誤食しそうになった過去があるが、知識ある今はもう季節問わず、それも数日に一度程度霧吹きで水を与えるだけの容易な管理はたまに屋敷から離れる身としては助かる。

 長期間不在の場合は誰かに、まぁ隣に居るシロにでもお願いしておこう、そう思いながら霧吹きを用意するのも面倒で普段扱うような魔法で水をやる。


 つまるところ攻撃魔法と同等の魔法で、水を吹きかけたのだ。


「あっ……」


「……」


 思わず声をあげてしまったシロに対して僕は言葉を失う。

 細かく霧状に射出された水分はあたかもショットガンを撃つ様な勢い、木製の物体にすら釘を打つようなダメージを、菌の繁殖している土と、他所へ無秩序に感染が広がらないよう気持ち分隔離する容器ごと穴だらけに破壊する。

 持ち上げていた両の手から土だったり、容器の破片だったり、立派なキノコになるはずだったものが指と指の間から床へと降り注ぎ、ただのゴミとして己の行いを誇示するよう積もり続ける。僕はそれを黙って見ていた。


「アメさんっ、大丈夫ですよ! 誰にだって失敗はあります、し、もう一度買いなおせば……幾らぐらいするんでしょうか?」


「……」


 動揺しながらも僕を慰めようとするシロの言葉とは裏腹に、僕の頭は透き通るように一つの発想を得る。

 なるほど。こういうアプローチの仕方もありなのか、と。


「……アメさん?」


「大丈夫です、そう高いものでは無いのでもう一度買いなおすことにします。

これは流石に今すぐ片付けなくてはいけないので、私情で遅刻すると上に報告をお願いしても良いですか?」


 絶対的な値段で言えば高い部類に入る。

 良い武器が一つ買えるほどの金を支払い、それを何も生み出すこと無く破壊してしまったのだ。大損以外の何者でもない。

 ただ、相対的な価値観で言えば安いものだった。

 あまりこういった経験を得ることは日々の機会で無かった。

 竜討伐、そこに繋がる手札の一つ。今はまだここで得た着想を具体的な結果として出力するのは難しいが、将来的には確かな一歩になる。そう確信を抱いたのだ。





 得た感覚をある程度整理しながら、最低限自室の掃除を終えて早歩きで仕事場へと向かう。


「いいよいいよ。大切な物壊して大変だったんだって? アメ普段から頑張りすぎているからさ、今日も何時も通りの時間に上がっていいよ。あ、時間外労働はダメだからね? 気をつけてよ?」


 しっかり先輩メイドに頭を下げて、謝罪と共に埋め合わせをしたいことを告げると、むしろ遅刻したことよりも暇な時に余剰な仕事を行っている点を注意された。

 今日は玄関側担当であるらしい。昨夜と違い雪こそ降っていないものの屋外は寒いし、シロ一人に負担を強いていることを考えると早めに仕事へ取り掛かりたい。


 自分で空けたメイド服の隙間から冷たい空気が入り込むことに外套を持ってこればよかったと後悔しつつ、シロの隣に見慣れぬ人物が立ち会話相手になっているようだ。

 使用人でもなく、私兵の誰かでもない。

 自然と鍛え上げられた肉体は衣服の上からもわかり、出るところはしっかりと出ている女性らしさを兼ね備えた体で大剣……いや僕の身長よりも若干長そうな野太刀を背中に固定している。

 漂う雰囲気は一部の浮世離れした冒険者が持つような独特で掴み所の無いもので、けれどどこかに気品を隠している様子も窺える。


「あれ、私の姪は二人居たのだっけ?」


 寄って来た僕に思わず声をかけようとしたシロが(すんで)の事で止まり、優先した予期せぬ客人の頭髪は短く切り揃えられた水色に瞳は赤い。

 外見的特長に言動から察するに。


「ルナリア……様ですか?」


 思わずどもったのは呼称に悩んだため。


「そうだよ、この屋敷の奥方様であるカナリアの姉。今は見ての通りしがない冒険者だから、そう畏まった対応はしないで欲しいのだけれど。

君の名前は?」


 再び思案。

 話には聞いていたが想像以上に変化し、成長していたかつての友人。それを客人扱いするのは、まぁ構わない。

 ただ、名前を名乗るのはどうだろう。必要以上に僕や、ヒカリといった存在を流布するのは問題。けれどカナリアやユリアンが僕の存在をルナルアに対してどう扱うかはわからないし、そもそもヒカリの幼少時の様子、コウの記憶が流れ込んでいる最中間近に居た可能性がある。

 名乗って感づかれたり、そもそも今後のやり取りで知られる可能性は十分あることを考えると、とりあえずシロがこの場にいる現状無難な挨拶が好ましい。ただそこまで判断すると、わざわざメイド服を着た使用人相手に名前を尋ねるものかという疑問も湧き出る。


「アメと言います。見ての通り使用人と、わけ合って親衛隊にも所属させていただいています」


 それ以外の活動をしていないとは言っていない。

 とりあえず反応を見よう、そう思ったら。


「アメ……アメねぇ?」


 舌で僕の名前を意味深に転がしたかと思えば、そっと頬に触れる二つの冷たい手のひら。

 間近から瞳が覗き込まれ、眼球よりもそのもっと奥の奥を、咄嗟に止めた呼吸の中、赤い瞳に反射する僕の髪よりも少し彩度の強い水色の瞳から見て取れた。


「いい眼だ。そろそろ十になる頃かな? そんな若い少女が持つ眼じゃない。

多くの物事を見て世界の底を知り、足場が何で出来ているかを今現在、人々がどのような場所に立っているのかと理解しなければ、どうかしてしまわなければ持つこと無い瞳」


 唐突に知ったような口で語り、人を分析する癖は相変わらずかと鼻白む。


「……もう十一です」


「それは失礼」


 心の底から漏れ出す苦心に対して、ルナリアはまるで意に介さず形ばかりの謝罪を口にする。

 いいなぁ。同い年に成長した時これぐらい、いや一回り……二回り小さくてもいいから! どうにか成長してくれないものだろうか。だいぶ視線を合わせる時屈まれたぞ、シロと並んでも小さいぞ。


「やぁシィル、久しぶりだね」


「そうさね、最後に会ったのは失恋で酔い潰れた二年前だったっけ? あの時のルナリアは酷かったものだ、起きたら同じベッドで寝ていたはずなのに居なくなっていてびっくりだよ」


 何故お前がここに居る、今日午前中は郊外で訓練と聞いているぞ。隊長殿も一緒だともな。

 そして二年前は既に親衛隊に所属していて、リーン家はルナリアとの連絡が途絶していたから完全にでっち上げられた嘘しか吐いていないこの女。


「それは今日の話だね。積もる話もある、朝まで語ろうじゃないか」


 慣れたように返答するルナリアの言葉もどこまで本当のことか。


「それはそうと妹様は呼ぶかい?」


「いや、必要ないだろう」


「お姉ちゃん!」


 遅れて遠い目をしたと思えば響き渡るカナリアの声。

 やめろ、奥方様がそんな言葉で声を張り上げるな。状況について行けていないシロがそろそろ目を丸くして倒れる。


「なんだい、魔法でも使ったのかい?」


 自分の様に迅速な反応を見せたカナリアをシィルは笑ってルナリアにそう尋ねた。


「屋敷に着いたときに、窓からこちらの顔を見た瞬間小走りで去って行った使用人が居ただけさ。

カナリア、久しぶり。人の目があるけれどその言葉遣いでいいのかい?」


「今は良いの! ほんと連絡も禄にしないで心配させて、何年顔見せていないと思ってる……くさいっ」


 駆け足のまま抱きついたカナリアは、優しく受け止めるルナリアに対してそんなことを言ってのけた。

 それ実は僕も思ってた。香水無しで数日野営すると人はこんな臭いになる。


「再会して早々何てこと言うんだいこの子は。事実だけどさ。せめてお姉ちゃんの香りとか言いようがあるだろう?」


「なんでもいいけど、しばらくは屋敷に滞在してね? 一杯何があったのか聞かせて貰うからね? お風呂も入ってもらうから」


 視線を向けられたシロは意図を察し、少しだけ頭を下げてから早足で室内へと向かう。

 本来今日は湯を焚く日ではなかったが、何とか把握できた事情だけで上へ許可を貰いに行ったのだろう。やった、今日もお風呂入れるぜ。


「それでこの子は誰なんだい?」


 再度行われる問い。

 不自然に思うシロは居らず、お風呂の準備を強いたせいで逃げようの無くなったルナリアの反撃。


「アメデス。シヨウニンデス、タタカエモシマス」


「この子は、うん……アメ。あの子と、ヒカリと仲良くしているの、うん凄く」


 棒読みで機械的に返答する僕にカナリアは合わせ、曖昧な表現でぼかそうとする。察することの出来る人間ならば察せられるほどに。

 体にしがみ付く重みが解けたことを良い事に、ルナリアは再びこちらへ寄ろうとし、くさいとはっきり告げられた自身の体を思い出したのか気持ちだけ小声で呟く。


「噂通り、か。ここに来た甲斐があった」


 込められた想いは感慨。単なる好奇心でも、邪な策略を感じさせるものでもない。


「不思議な物言いだね。あたしのアメちゃんが居なければ親族に顔を見せるつもりはなかったのかい?」


 脇から抱え上げそう言ってのけるシィルにじたばたして対抗するが離してくれる様子は無く。

 事情を知ることの出来ない人間として探るような視線から逃げたルナリアは、妹からも非難されるような視線を向けられており逃げ道はどこになく。


「いや、そろそろ顔を見せようとは思っていたよ。実家は五月蝿そうで嫌だけれど、こっちには生存報告がてら姪の顔でも見ようかと」


 その後、シィルは既に諦めの表情を見せている私兵の一人が追って来た段階で逃走し、ルナリアはぐちぐちと文句を呟き続けているカナリアに引っ張られ。

 僕はシロが帰ってくるまで孤独に掃除でもしておこうとやる気を溜めたら、去っていくルナリアがこちらへボソリと言葉を置いていった。


「手を貸して欲しい時はエターナーに伝言を残すといい。他ならぬ君の為だ、ハウンドを蹴散らすような容易な仕事でも喜んで協力しよう」


 実際そんな仕事を頼むと体裁的にどうなんだろうと苦笑いしつつも、しっかりと再会を果たした事実に僕は胸を温かくしたのだった。





 ちなみにルナリアは、翌朝客室へ様子を見に行ったカナリアによって既に失踪していたことが判明した。

 事情を知る人間が皆呆然とする中、シィルだけは変わらない、そうクックッと喉を鳴らして笑っていた。



- 陽だまりの香り 終わり -

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