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結界破壊

「結界を破るって、どういう事ですか?」

「ふふん、聞きたいかね?」

「いえ、そこまででは」

「聞きたいって言えよ!

 私は長年の研究の結果、結界を破る方法を見つけたのだ!」

「長年の、って言いますけど、若く見えますが?」

「うぐっ! 師匠の研究を継いだのだ……。

 だ、だが! それも長年の研究と言えるし! 見つけたの俺だし!」

「『私』ですか? 『俺』ですか? 一人称は決めた方が良いですよ?」

「私だ! ってそこはどうでも良いだろ?!

 とにかく発見したの! で、それを実践しに来たの!」


からかい甲斐のある人だな。

まだ自分のキャラも固まってないみたいだし。


しかし結界を破るねぇ。

当然この結界を破られるのは困る。

だが、破れるのか確認しておく事は大事。


この人、自慢したいみたいだから、色々聞いておくか。


「破る方法を見つけたとの事ですが、検証したんですか?」

「勿論検証済みだ!」

「それはどうやって?」

「師匠に結界を張ってもらい、それを破ってみせた!」

「それを証明は?」

「しょ、証明だと?! 俺がいや私が信用出来ないのか?!」

「まぁ初対面ですし」

「この魔法道具越しで会って無いけどな!

 まだ発表はしてないし……そうだ! 一緒に実験した師匠なら証明出来る!」

「その師匠さんは?」

「……来てない。他の研究をしてる」

「つまり、まだ未発表。知っているのは貴方と師匠さんだけ。って事ですね?」

「そうだ! 悪いか?!」

「いえいえ。素晴らしいです」


もし本当に破る事が出来るなら、口封じが必要だ。

その師匠も何らかの方法で捕まえなくては。

シロ達が暗殺……いやいや、ブラックな考えは止めよう。

口封じはその時に考えようか。


「で、何でここへ?」

「だから最初に言っただろ?! 結界に守られている場所があると聞いたのだ。

 しかもその結界は強固でまだ誰も破れてないとの事。

 それが破れるなら、自信を持って研究成果を発表出来る!」

「……それでここに来たと」

「そうだ! だから許可をもらいたい!」


黙ってやれば良いのに、わざわざ許可を取るのか。

もしかして、良い人なのかもしれない。


「軍の施設の結界を許可無く解除したら逮捕されたからな!

 許可を取るのは大事! 私、勉強した!」


違った。ただのアホだ。


「まぁ、許可はしますけど、方法を聞いても?」

「勿論問題無い!

 実は簡単なのだよ。結界の横で同等の結界を作ると、結界同士が干渉して繋がってしまうのだ!

 別の場所で作った結界をぶつけたりしてたのは失敗だった。

 結界は完成してしまうと干渉しなくなるのだ。

 ぶつけても硬い物同士をぶつけたように反発してしまう。

 これを見つけた、俺は天才! 褒めても良いんだぞ!」

「へ~、なるほど」

「褒めろよ!」


仕組みは判った。

結界横で同等の物を作れば、勘違いして繋がってしまうって事か。

ところで……神様の作った結界と同等の物って、人間に可能なのか?


「じゃ、実践してみてください」

「良いのだな! もう許可貰ったからな!

 破られてから許可してないとか言うなよ!」

「……言われたんですか?」

「……言われたよ。本当に破るとは思ってなかった。冗談だと思ってた。

 軍の施設に侵入するとは犯罪だぞ、とまで言われたわ!」

「言わないので安心してください」

「本当だな!」

「ええ」


もし本当に破ったのなら、すぐにシロとクロに捕縛してもらおう。

破る事は許可したが、侵入する事は許可してないし。

……軍と同じ考えだな、これ。


「よ~しよ~し! じゃあやるからな!

 私の偉業を目を見開いて味わうが良い! いざ!!」


そう言うと魔法使いの人は、門扉を離れ少し移動した先の結界に触れた。

その状態で魔法を使うようだ。



10分経ってもそのままだけど。

ブツブツ言ってるのは呪文を詠唱中だからでしょうか?

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