75/158
第6話
資料に目を通し終わって一息つく
目的地に着くまでしばらく寝ようと思ったのに
どすんと私の隣に誰かが座った
睨むように隣を見ると
さっきひそひそ話していた男子とは別の2年生が
私を見てにこにこ笑っていた
「・・・・鳥居くん」
「隣、いいですか?」
「もう、座っておいて聞く?」
「そうですね」
にこにこと笑う鳥居くんと正反対に
私はギロッと睨み返す
これから眠ろうと思ったのに
邪魔なやつめ
「有沢さんって・・・」
「なに?」
「なんで彼氏つくらないんですか?」
「はぁ?」
「理想が高層ビル並みに高いからですか?」
何こいつ、なんなのその質問
「あれ?怒ってます?」
「少し静かにして」
「彼氏はいないってことでOKですよね?」
「黙れ!」
「・・・・チャンスだ」
何がチャンスだ!いいから黙れ!このクソガキ!!




