第28話
大人しく頭を撫でさせてくれる氷室なんて貴重かもと
不謹慎なことを考えてしまった
それが顔に出てしまったのか
氷室に撫でていた手をつかまれた
「うわっ」
「うわっ!じゃないよ、何笑ってるんだ」
「かわいいなって思って」
「かわいくない、子供じゃないんだ」
「たまにはいいじゃない子供扱いも」
ね?って笑ったら
氷室も笑ってくれた
それがうれしくてまた私も笑ったら
掴まれた手を思いっきり引っ張られて
ベッドの上に倒されてしまった
しかも氷室まで一緒にベッドに横たわっている
公園の時にも思ったけど
なんだこの状況!!
氷室の顔が近い!
あ、結構肌がきれい・・とかそんなの今はどうでもいい!
「氷室・・・?」
「子供扱いするならさ、添い寝してよ」
「は・・・・はぁ!」
「あんまり寝てないんだよ」
「そ、それは構わないけど、もう少し距離を・・・」
離したほうがいいと思う
おもに私のために
心臓がもたない、バクバクする・・・
少し距離を取ろうと後ずさりしようと思ったのに
氷室の腕が私の体をがっちりホールドしていて身動きが取れない
さっきの公園でもこうされたけど
氷室って力強いんだなぁ
改めて、氷室が男の人だって思い知らされる
「氷室・・・」
「おやすみ」
そういって氷室はすぐに眠ってしまった
ちゃんと寝てないのは本当だったんだ
まぁいいか・・・
もう少しこのままでも
氷室がいいなら、それでいい




