50/158
第22話
何かあったから私を呼んだんでしょ?
本当は何か話をしたくて呼んだんだよね?
「何もないよ、ちょっと人恋しくなっただけだから」
「うそだ」
「嘘じゃない!」
「絶対うそ!」
人恋しくなった?だったらわざわざこんなところに呼び出さない
何も言わずに抱き着いたりしない
あんな風に震えたりしない
「氷室、本当は私に何か聞いてほしいことあるんじゃないの?」
「・・・・・・別に」
「すぐに否定しない、絶対何かあるんでしょ?」
「・・・・」
「でも!私氷室が話をしたくなるまで待つから!だからまだ帰らないから!」
絶対に帰らないんだから
氷室が本当に大丈夫っていって
いつもみたいに余計な一言がでちゃうくらい元気になるまで
私は氷室のそばを絶対に離れないんだから!
「わかった・・・・俺の家に行こう・・・」
根負けしたのか
氷室はため息をついて、そう提案した
私もそれでホッとして
氷室のあとをついていった




