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第20話
なんでこんなことになったのかわからない
けど体をがっちりと捕まえられて身動きが取れない
「・・・!氷室?なに?なんなの?」
「・・・もう少し」
「なに?」
「もう少しこのまま」
「氷室・・・・?」
少しだけ力が緩んだ
動けるようになった両手で私も氷室を抱きしめる
体が冷えてるし、少し震えている
「氷室・・・」
何があったのか、本当は聞きたいけど
今はそんな状況じゃない
私はただ黙って 氷室の腕の中にいた
心臓の音が近い
私が和馬に失恋して泣いていたときも
こうして氷室の腕の中にいた
とても心地よかったの覚えている
でも、今の氷室はあの時と違う
鼓動が早い
動揺してる?
こんな氷室を前にしてるのに
私は・・・何もできない
それが悔しい




