第3話
確かに、氷室と一緒にいる時間が増えた
増えたけど、それがイコール付き合っているという風に思われるのは困る
困るというか恥ずかしい
うぅん・・・う・・・ぅ
どうしよう
「・・・・う・・・」
はぁ、どのくらいの人がこの噂信じているんだろう
「・・・姫条・・」
もう、気にしないのが勝ちかな
「姫条!」
「うわぁ!」
「聞いてるか?」
「あ・・・ごめん、考え事してた、なんだって?」
「また気にしてるんだろ、噂」
「ん・・・うん」
「気にするなって、誰が何やったって噂するんだから」
それはそうだけどさ
でも恥ずかしいじゃん
今まで和馬としか噂になったことないし
好きな人と付き合ってるって噂されるのは
空しさもあるけど、嬉しかったからまあいいんだけど
氷室は本当にただの友達だし
これで2人の間が気まずくなったら嫌だ
「っいた!」
「眉間にシワ、考えすぎ」
「だからってデコピンすることないでしょ!」
はじかれたおでこをさすりながら
氷室をにらみつける
にやにや笑って、くだらないこと考えてるとか思ってるんだ
「オレは気にしてないし、姫条も気にすんな」
「うん」
「姫条は考えすぎなんだよ、もっと気楽にしろよ、禿るぞ」
「は・げ・な・い!」
「そんだけ元気あったら大丈夫だな・・・・いたっ!」
クククと笑う氷室の背中を軽くたたいてやった
本当に一言多いんだから
でも、氷室のこういうところ
嫌いじゃないけど
じゃあなんでたたくかって?
だってそんなこと素直に言ったら調子乗るじゃん!




