第16話
朝学校に行ったらすでに
和馬とまどかが付き合いだしたって
うわさになっていた
私のクラスも例外なく2人のことで盛り上がっている
「かわいい人にはかっこいい人がつくのね」
「あぁ、天の橋さん・・・男はやっぱり顔ですか?」と
それぞれのファンが落ち込んだり、泣いたりしている
ミスターとミスのカップルだもんな
そりゃ盛り上がるに決まっている
なぜか「和馬が天の橋さんと付き合っているってことは姫条は今フリー?だったらオレとかどう?」って変な冗談を言うやつもいた
はぁ、この話題早く収まらないかなぁ・・・
「でもさ、和馬くんの前の彼女・・・相沢さんだっけ?」
「うんうん、昨日廊下で大号泣、蒼樹くんにフラれたからだったんだね」
「あの人・・・このまま大人しくしているタイプかなぁ?天の橋さん危なくない?」
クラスの女子も何やらひそひそ話している
こりゃ当分収まらないかも
なんてぼんやりとクラスの様子を眺めていたら
「目の下にクマ!」といきなり氷室が私の視界に入ってきた
「わぁぁ!!」
びっくりして、つい昨日と同じ場所にまたアッパーをくらわせてしまった
でもこれは氷室が悪い、うんそうだ
「急に出てくるな!びっくりするでしょ!」
「姫条がボケっとしてるだけだろ?」
「だいたい、姫条が悪いだろ?なんであの2人がうまくいくようにしちゃったんだよ」
「うるさい・・・」
「余計なことを言う口はこれかぁぁ!ふさいでやるわ!」
右手で思い切り氷室の顔をつぶす
なんかギリギリって音がするけど気にしない
「痛い!なにこれ!地味に痛い!」
「ふん!あんたには地味な痛みがお似合いよ!」
「意味わかんない!」
昨日からイラつかせるな!
なんでこんなに私に構うんだろう、氷室
「ヒメ!何してるの!」
「氷室に何かされたの!!」
和馬とまどかが私と氷室のやり取りに驚いて教室に入ってきた
「何もされてないよ?遊んでいるだけ」
「おまえら・・・どっちでもいいからオレの心配しろよ」




