表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
91/254

616列車 V字旅

 2062年4月4日・火曜日(第28日目)天候:霙 東日本旅客鉄道(ジェイアールひがしにほん)上越線(じょうえつせん)土合(どあい)駅。

土合(どあい)9時56分→越後湯沢(えちごゆざわ)10時19分

 土合(どあい)駅を離れ、トンネルを抜ける。すると一面銀世界に変貌する。国境の長いトンネルを抜けるとそこは銀世界だったという下りは有名だが、それはこの上越線(じょうえつせん)清水トンネルと言われる。僕たちが通ってきたのは新清水トンネルだが、上野(うえの)国と越後国の国境を越えてきたことに変わりは無い。

 越後中里駅に到着する直前右側にゲレンデが見えてくる。ゲレンデには米粒にも見える人影があり、スキーをたしなんでいるのが見える。

「私達も降りてスキーでもする。」

「パス。」

僕がスキー出来ないからだ。今まで一度もスキーをしたことはない。食わず嫌いとは違うが、やりたくはない。

 新幹線の高架橋が左から近づき、越後湯沢(えちごゆざわ)駅に到着する。

最長往復切符往路越後湯沢(えちごゆざわ)駅で途中下車

 在来線から上越新幹線(じょうえつしんかんせん)に乗り換えるには時間がある・・・と思っていたのだが、10時30分に「たにがわ508号」があった。しかし、僕らはその「たにがわ508号」を逃した。アレに乗っていきたかったところなのだがなぁ・・・。

 次の列車は11時06分発「とき416号」東京(とうきょう)行き・・・。その後の列車は13時02分発の「あさま711号」長野(ながの)行きに乗車するため、予定には影響はない。

越後湯沢(えちごゆざわ)11時06分→「とき416号」→高崎(たかさき)11時33分

 北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)にも負けない爆音ブレーキと共にE16系の北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)使用が到着する。E16系の方は相変わらず乗っている路線と走っている路線がごっちゃになりっぱなしだな・・・。

 E16系は越後湯沢(えちごゆざわ)を出発するとすぐにトンネルに入る。しばらく走ると列車はスピードに乗り、坂を駆け上がっていくのが分かる。この坂は昔上越新幹線(じょうえつしんかんせん)200系「あさひ」が最高時速275キロを出すために活用した坂だ。下り坂を利用して275キロをダストはなんともせこいことをしたものだと思うが、過去にイギリスだかフランスも下り坂を利用してスピード争いに決着を付けたという事例もあるからせこいとは言えない・・・。

 上毛高原駅を通過し、トンネルに入る。すると今まで高速で走ってきた新幹線は突如減速を始める。このトンネルは中山トンネルという。このトンネル内には半径1500メートルの急曲線が存在している。これは工事の際異常出水事故により予定ルートで掘り進めることが出来なくなってしまったために執られた措置で、新幹線は160キロでの通過を余儀なくされる。上越新幹線(じょうえつしんかんせん)最大のボトルネックである。

 そこを通過すれば、新幹線はスピードを上げる。だが、程なく高崎(たかさき)駅に到着するため、また減速する。

最長往復切符往路高崎(たかさき)駅で途中下車

 高崎(たかさき)駅で新幹線を降り、お昼ご飯を済ませる。特急券は越後湯沢(えちごゆざわ)高崎(たかさき)高崎(たかさき)長野(ながの)に別れている。新幹線は同一方向に向かう場合改札を出なければ通しで特急料金を計算する特例があるが、高崎(たかさき)駅で進行方向が変わるために僕らのように上越新幹線(じょうえつしんかんせん)北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)を乗り換えるときはその特例が発効しないからだ。

高崎(たかさき)13時02分→「あさま711号」→長野(ながの)13時53分

 高崎(たかさき)駅からは北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)に乗り換え。「あさま711号」は高崎(たかさき)駅を出発するとすぐに上越新幹線(じょうえつしんかんせん)と別れ、左に舵を切る。左に舵を切れば、坂を上り始める。グイグイと高度を上げていくため新幹線のスピードと相まって、高崎(たかさき)の街はどんどん下に消えていく。

 北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)には新幹線では九州新幹線に次いでキツい30‰の急勾配がある。高崎(たかさき)から軽井沢(かるいざわ)に一気に駆け上がるため、北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)は少し遠回りをしながら走る。

 坂を駆け上がる間に安中榛名駅を通過。トンネルに入り、またきつい坂を悠々と登っていく。トンネルを何本かと降り、右側に使用されていない架線柱が見えてくると軽井沢(かるいざわ)駅に到着。

 軽井沢(かるいざわ)を出発し、佐久平(さくだいら)、上田に止まり、「あさま号」の終点長野(ながの)駅に到着する。乗車券と特急券をみせて、改札を通る。途中下車印で埋め尽くされ始めた表面には「長の」と書かれた途中下車印が押された。

最長往復切符往路長野(ながの)駅で途中下車


一口メモ

東日本旅客鉄道(ジェイアールひがしにほん)上越新幹線(じょうえつしんかんせん)

1982年大宮(おおみや)新潟(にいがた)間が部分開業したことで運行開始。現在でも全線開業を果たしていない新幹線路線でもある(起点は新宿(しんじゅく)のため)。高崎(たかさき)越後湯沢(えちごゆざわ)間はトンネルが多く、これらトンネルの建設には水に絡む事故が頻発。北海道新幹線(ほっかいどうしんかんせん)以上に水に悩まされた新幹線と言ってもよい。大宮(おおみや)高崎(たかさき)間は北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)と供用しており、新潟(にいがた)県は上越新幹線(じょうえつしんかんせん)の支線転落を危惧している。


「あさひ」

上越新幹線(じょうえつしんかんせん)開業時に設定された速達形列車。200系新幹線を用い、長らく240キロを最高速度に運転されていた。東日本旅客鉄道(ジェイアールひがしにほん)は上毛高原→越後湯沢(えちごゆざわ)間を走る下り列車(新潟(にいがた)行き)に限り、275キロ運転も実施したことがある。北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)が開業すると「あさま」と「あさひ」の誤乗を避けるため、速達列車名を「あさひ」から「とき」に変更。愛称消滅となった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ