601列車 イメージ無し
2062年3月29日・水曜日(第22日目)天候:雨時々曇り 東海旅客鉄道東海道新幹線小田原駅。
今日は身軽になって、行動することにする。朝ご飯を済ませて、新幹線のホームにあがる。昨日から東日本旅客鉄道館内に入ったが、まだ東海旅客鉄道の利用は残っている。小田原から新横浜までの間だけ新幹線を利用するのだ。
最長往復切符と自由席特急券を持って窓口に行く。改札口ではサラリーマンが次々と入っている。小田原からは小田急電鉄ロマンスカーを利用する物かと思ったが、東京で働く場所によるのだろうか・・・。
小田原7時45分→「こだま504号」→新横浜8時01分
最長往復切符往路小田原駅から使用再開
「多いねぇ。」
僕たちは新幹線のホームにあがるとそう声を上げた。ホームは東京方面に向かうサラリーマンがたくさんいる。次にやってくる列車は「こだま号」であるが、新幹線を利用した通勤というのは東京では普通のことらしい。
僕たちは小田原から新横浜に行くだけである。小田原→新横浜の自由席特急料金は980円。安くはないな・・・。
出発時間が近づいてくるとトンネルから白いライトを付けたN700系が入ってきた。ホームにいるサラリーマンは列車の接近を前に少々ざわついている。いくら新幹線で通勤するといっても、彼らはこの時点から戦争を繰り広げているらしい。弾を使わない戦争だなぁ・・・。
「あっ・・・。」
車内に入ると結構席が埋まっていることに驚いた。そういえば、夕方になると「こだま」でも結構混んでいたな。熱海ぐらいからやってくる通勤客と小田原で乗ってきた通勤客が入り交じる。とても2人並んで吸われる場所はない。空いているのはほとんどB席だけだ。
「萌、どうする。」
「16分だけだし立ってる。」
「そうするか・・・。」
ドアが閉まり、N700系は新幹線とは思えないスピードで滑り出す。0キロから270キロまで最速3分で到達するN700系の加速は鋭い。
16分後、新幹線は新横浜駅に到着。新横浜駅では横浜線に乗り換える。新幹線ホームから在来線ホームへ降りる。その波も黒いスーツで出来上がっている。僕らもスーツを着ているから、周りの人たちは男女で一緒に通勤しているとしか思っていない、僕らが変な切符を持っているなど夢にも思わないだろう。
新横浜8時11分→八王子8時59分
横浜線でも座ることは出来なかった。
「横浜線って、国鉄第3位の黒字路線だったよねぇ。」
萌が隣で囁く。
「そうだったなぁ・・・。とても横浜線が国鉄第3位とは思えないけど。」
横浜線は神奈川県東神奈川~東京都八王子を結ぶ鉄道路線。この路線が国鉄第3位の黒字路線となっていたのは横浜方面、八王子方面共にこの路線を使った移動が旺盛であることを示している。日本の鉄道で共通していることは朝、夕ラッシュ時運んでいるが、それを過ぎれば空いているということ。横浜線が黒字路線の地位を手に入れることが出来るのは混んでいる時間が広範囲にわたるからである。
長津田、橋本と主要駅に止まっても横浜線の列車内が空く気配はない。8両編成の電車は駅に停まる度に多くのサラリーマンを吐き出し、多くのサラリーマンを呑む。
結局八王子まで立ったままだった・・・。これは無理してでも新幹線で座るべきだったか・・・。
八王子9時08分→「あずさ7号」→甲府10時11分
八王子からは特急「あずさ」に乗って甲府を目指す。八王子→甲府は3月2日に小淵沢に行く間に乗ったが、E355系は高速で山の中を駆け抜けていく。最高時速は130キロを記録するようになる。
「相変わらず早いよねぇ・・・。」
「うん、確かに。でもちょっと横Gが少し気になるかも・・・。」
「やくも」と「あずさ」は違うなぁ・・・。
最長往復切符往路甲府駅で途中下車
一口メモ
東日本旅客鉄道E237系6000番台
横浜線向けに製造されたE237系。機器更新などは受けているが今のところ置き換え計画はない。




