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小説について彼是(あれこれ)  作者: えすわい
3/6

3.

 さて、第三回のテーマは、「なぜ、小説が書けないのか?」です。


 いや、まあ、向き不向きとか、根性論はさておき。テクニカルな面でのお話、のつもり、です。

 単純に、小説を書こうとすると、様々な物事を文字にしなければならない訳ですが、この「文字にする」というのが曲者(くせもの)、なんですよね。


 まず、主人公の容姿について記述しようとすると、「髪型」「服装」「靴や鞄や小物類」などについて説明する事になると思うのですが…。髪型一つをとっても、その名称と色や髪質や長さや形状や雰囲気を伝えるための形容表現などなど、細部にまで(こだわ)ってしまうと、多くの知識が必要となります。

 それが、服装や靴や鞄など主人公が身に着けている全ての物についても、女性用と男性用、大人用と子供用の区分や年齢に相応(ふさわ)しい嗜好なども考慮しだしたりすると、(あらかじ)め知っておきたい知識や用語が、膨大な種類と量へと膨れ上がっていきます。

 次に、何とか主人公の描写を済ませて、主人公の背景や周囲に見える景色に関して記述しようとすると、「建物」「道(路面)」「樹木や花や草」「猫や犬などの動物」「店舗で売られている果物や工芸品」などなどと、その世界の技術水準や気象条件をも考慮した、多種多様な物品についての名称や説明するための表現に関する知識が必要となります。

 そして、主人公が活動を始めて何らかの行動を開始しようとした際には、「食事」「掃除」「洗濯」といった生活の基本的な行為についても、文字から明確なイメージが伝わるような、それなりの表現力が求められる事となります。

 食事一つをとっても、食べ物に関する様々な知識、料理の手順、料理道具の名称と形状や使用方法など、多種多様な知識とそれを表現する語彙が必要となるのです。


 といった感じで、小説を書きだすと、その導入部分に入るや否やといった時点で、無理難題が山積み状態となってしまいました。

 おぅのぉおおおお~、という状況です。

 いやいやいや、そこまで拘らなくても、というご意見もあるかとは思いますが、小説を書く動機と目標を考えると、妥協はあり得ない! のです、私の場合。たぶん…。


 まあ、極端な例はさておき、実際問題として、意外と、普段に何気なく使っている物の正しい名称や形状などを文字にしてみようとすると、難しいものです。

 イメージは頭の中にあるけど、それをいざ表現して誰かに説明しようとすると言葉にならなかった、といった経験はありますよね?

 そんなことないよぉ~、という方は幸せですね。文字(もじ)化の才能があるのかもしれません。

 私の場合は、途中で違和感を感じるとそのまま無視して進めることができず、細かな疑問点を追及しているとその対象と詳細が加速度的に増殖と拡散を繰り返していき、結果的に筆が進まない(進められない)という事態に陥る、のが定番でした。

 けど、まあ。私も成長しました。ジャンルに大きな(かたよ)りはあるものの膨大な数の小説を読み、学校の勉強の(かたわ)らで四文字熟語や慣用表現の解説本を愛読し、色々とチャレンジするテレビ番組も見て、経験を積みました。あ、いや、その、実体験もそれなりに…ねぇ。


 皆様も、日々、知識吸収に(はげ)んでおられるのでしょうか? えっ、現代には何でも揃った素敵なサイトがある? 是非、教えて下さい。いやいや、地道に検索するしかない? うぅ~ん、ネットの検索は苦手だ...けど、頑張ろう。


 という事で、満を持してのリベンジです。たぶん、その内に、近くないかもしれない将来にでも、私の小説を披露する、ということもあるのではないか、と希望的な観測をしてみたりします。是非とも、切実に、実現したいです。以前の私ではない、と信じています。人間、やればできる、(はず)なのです。ですよねぇ…。


 最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。続きは…。


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