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雨雲と雷神と彼女と











『雨雲と雷神と彼女と』














最近の僕はついてないんだよー、もうー



「ねね、雨雲?好き。だあい好きだよっ」


「困るー迷惑ーやめて離れてよー」



強引に腕を絡めて上目使いでぶわっとした笑顔で媚を売る雷神をべりっと引き剥がす。風神と良い雷神といい、この姉妹は本当に賑やかで困っちゃうよー



「そんなこと言わないでよ!私、本当に大好きなのよ?ねぇ少しくらい私のこと好きにならない?」


「ならないー」


「……私のこと好きじゃないの?ほんのちょっとも?」


「好きじゃないーむしろだいっきらいー。困るからくっつかないでってばー」



しゅん、と彼女が凹んだからって油断は出来ないんだ。だって雷神は一瞬で復活するから


「でも私は、好きだもん!!雨雲のことが好きだもん!!」


両手を握りしめ、雷神が必死に叫ぶと呼応するように雷が何回か飛んだ

確かにさー、雨と雷は相性良いけどさー、だからって言い寄られても困るんだよー



「いっつもいってるでしょー?僕には彼女がいるからー、困るから諦めてーって」


「ふんっ、そんなの関係ないもん。雨雲が私を好きになれば問題ないでしょ」


「問題ありすぎだよー」








毎度毎度毎度

雷神は僕が暖かい地方を漂うとやってくる



太陽にはモテ期だななんて笑われてるが正直ばっさり迷惑でしかない。だって僕にはかわいーかわいー彼女様がいるしさー




今日も耐えきれずに逃げ出して

雷神がほとんど寄ることも出来ない寒い地方に逃げ出す。というかー、寒い地方にいる彼女の所に逃げた



「ゆきー、もうやだよー、僕ずっとここにいたいー」


「、あめちゃん?お帰りなさい」


「ただいまゆきー」



雪の後ろ姿を見るなり駆け寄って、突然後ろからぎゅーをした


ゆきはちょっと驚きながらも笑ってくれて、それが可愛かったらもっとぎゅーしてほっぺをすりすりする


冷たい温度が凄く気持ちよかった



「また雷神様に言い寄られたの?」


「もうやだよー。僕ゆきとずっと一緒にいるー」


「………ちょっとくらい、嬉しいとか思わなかった?」


大好きだからべったりすりすりしてるのに、僕と雷神とのやりとりを見ることが出来ない雪はよく不安になってへこんじゃう



隠してたら、逆に想像で不安になるから話してって言われてるから雷神とのことは雪には言ってあるけど



もー、雪にこんな顔させる雷神なんかだいっきらいだーい


「ないない。雷神、嫌い。僕は雪が好き。大好き。雪だけが一番好き」


「……そっか。ありがとう、あめちゃん」



もうさー、なぁんで僕は妙な苦労が耐えないのー?





END




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