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そして戦う虹と深緑53《眠眠マン5・暫定》
ユーリは――ずっと冷や汗が止まらないでいた。
ただでさえ強い化物が小細工を弄してきた……この事実で心を折られかねない程だ。
小さな小さな隙間を、丁寧に、丁寧に埋めていくようなもの。その小さな隙を突こうとあがいていた彼の心を打ちのめすには十分な出来事。
(――野郎ッ、ふざけやがって!!)
思わず胸中で罵るのも無理なかった。十中八九負けるにしても、一矢報いようと懸命に糸口を探っていた――その全てがパァになりかねない事態ともなれば罵倒の一つや二つでは足りない。




