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勇者に転生したがスキル【調べる】しか使えず、全然強くないけど、頼れる仲間と魔王を倒します!  作者: 雨のち晴れ
拳王とシャドウ・ランサーの姉妹編

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疑似家族の終止符、そして新たな旅立ちへ

【大輔がステラ達に武器を授けた翌日】


【ダダダダッ】


【バンッ】


「てーへんだ!てーへんだ!」


勢いよく工房のドアが開きルナが慌ててやってきた。工房には、ステラとアギトも居た。


「どうした、江戸っ子!そんなに慌てて?」


「てーへんなんだ、だんな!」


「って、そのキャラは何だ!?流行ってるのか?」


「うるさいぞひげ!って、そんなばあいじゃない!ひげ、これをみてくれ!」


「ん?それは昨日ルナに渡した武器だが、それがどうした?」


「そんなのはわかってる!バカなのかひげは?」

「馬鹿とはなんだ、馬鹿とは!」


「そんなことより、こ、ここをみてくれ……。」


ルナは昨日大輔に貰った両手斧の側面の部分を指さした。


「ここに、くまさんがいる!」


「あぁ、いるな!んで?」


「きのうはいなかった!」


「いや、最初からいたぞ!気が付かなかったのか?」


「………え?」


「『えっ?』じゃなくて、作ったときにそこにわざと刻印した。ルナは熊が好きだからな」


「おぉ、やるじゃねーかひげー!みそこなったぞ!」


「いや、その日本語おかしいだろ!そこは、『みなおしたぞ!』だろ!」


「あっ!そうか!」


「たまにお前日本語おかしいよな!」


「だまれ、ひげ!それはそうと、なまえもかんがえた!」


「どんな名前だ?」


「きいておどろけ!くまさんのおの!」


「そのまんまじゃねーか!」


「なら、ひげがかんがえろ!」


「うーん。そうだな…………」


「ルナ、俺思いついたんだがいいか?」


「おぉ!アギトがつけてくれるのか!」


「熊………ベアー………斧………アックス…………略して、『ベアックスってのはどうだ?」


「………アギト、それほんきでいってる?」


「あ、あぁ!………えっ?ダメ?」


「………だとしたら、絶望的なネーミングセンス。引くくらいダサい」


「だな……。ルナの考えた名前を英語に変えただけじゃねーか」


「アギト………。もうかんがえなくていいよ?ルナたちがかんがえるから」


「そ、そんな…………」


アギトは両膝を突きガッカリした。


「アギトのダサいセンスはおいといて、そうだな。ルナ=月そして、固有スキルにあった影…………」


「月影の重斧(ムーン・シャドウ)ってのはどうだ?」


「ムーン・シャドウ!いいなそれ!さすがはひげ!」


「………闘王の手甲・阿修羅と月影の重斧。どっちもいい」


「………ベアックス」


「まだ言ってるのかアギト。諦めろ、お前のネーミングセンスはステラの言う通り絶望的だ」


「さて、そろそろ昼飯の時間か」


「おぉ!おひるごはん!はやくいこう!」


「そう慌てるなって!昼飯は逃げたりしねーから!」


「………お昼ご飯。今日は何かな」


「ほら、いつまでしょげてんだアギト!行くぞ!」


「…………あぁ。わかった」


皆からネーミングセンスが絶望的と言われ、アギトはショックを隠せずにいた。そして


「「「いただきまーす!」」」


「よーしたべるぞ!」


「張り切り過ぎだろチビっ熊!」


「うるさいぞひげ!だまってたべられないのか!」


「何だとコラァ!」


「はいはい、二人とも喧嘩しないの!全く、お父さんも子供なんだから」


「誰が子供だっ!って、てめーチビっ熊、それは俺のだ!」


「ひげがもたもたしてるのがわるい!はやいものがち!」


「言ったな…………。そらっ!」


「えいっ!」


「あぁ!チビっ熊てめー、きたねーぞ!俺の皿からとるなんて!自分の皿のやつを食えよ!」


「うーん?しらない。あー、おいしい!モグ………モグ」


「愛華!お代わりだ!」


「ルナも!」


「………二人ともすごい食欲ね」


「ん?ステラたべないの?じゃ、ルナがもらってあげる!」


「………あっ」


「モグ……モグ………うーん、おいしい!」


「………私のエビフライが」


ルナは次から次へとおかずを取っていく。そして、あっという間に皿の上が全て空になり昼食が終わりを告げる。


「ゲップ」


「うー、もうたべられない」


「………下品よルナ」


「こりゃ、ルナちゃんは大物になるわね…………」


「いやー、ルナちゃんがおいしく食べてくれるから、ママはとても嬉しいわ」


「あいかママのごはんは、すごくおいしい」


「ふふふっ。ありがと」


「んで、どうしたアギト。さっきから黙って?」


「えっ!?あ、あぁ。実は急な話しなんだけど明日、拠点に帰ろうかと思って」


「えっ?アギトさん、もう帰っちゃうの?」


「ステラ達のこれからの事もあるし、いつまでもここに居て迷惑をかけるわけにはいかないし」


「うん?もう少しここに居ても構わないぞ?迷惑だなんて誰も思っちゃいない!」


「………ステラ達はこれからどうすればいい?」


「とりあえず、二人の今後の事は考えてある。その為に、一度俺のクランハウスに戻る」


「えぇ!やだ、やだ!ルナ、ここにいる!」


「ほら、ルナもこう言ってることだし、もうちょっと居たらどうだ?」


「でも、一刻も早くこの二人の母親を見つけないと。ステラ達は、俺達が保護したからいいけど、母親はどうなのかわからないので」


「なるほど、確かにな。異世界から来たと知れたら命の危険もあるしな」


「えぇ」


「……ママ」


「ママ、会いたい。どこにいるの………」


「よし、わかった!んじゃ、この後はステラ達は俺達が見てるから、帰る支度をしてこい!色々必要だろ?」


「ありがとうございます」


「じゃ、今夜はパーティだ!」


「おぉー!パーティ!やったー!ナイスアイディアだ、ひげ!」


「よーし、ママは本気を出しちゃうんだから!」


「………ステラも手伝う」


「ルナも!」


「あらあら、ありがとう、二人とも」


「しょうがない、私も手伝うか」


「よし!じゃ、俺も手伝うぞ!」


「くれぐれもじゃますんなよ、ひげ!」


「んだと、こらぁ!俺の本気を見せてやるから覚悟しておけ!」


「………髭輔、料理できるの?」


「俺か?さっぱりだ!」


「………本当に大丈夫かしら。髭輔にルナ…………。地雷が二つもある」


「言わせておけば!」


「ルナだってまけないぞ!」


「よーし、チビっ熊!勝負だ!どっちがうまいものを作れるか!」


「のぞむところだ!あとでほえずらかいてもしらないからな!」


「上等!って、相変わらずスゲー言葉しってるな!いくつだ、おめーは!」


「8さい!」


「勝負って…………。何をやろうとしてるのよ、お父さんは」


こうして、意味不明な大輔とルナの料理対決が始まり、夕食は盛大に盛り上がり、遂に別れ時が来た。

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