迷子のルナと、おっぱいのお姉ちゃん
「きゃゃぁぁぁ」
サソリの魔物のハサミがルナを切り裂こうとした時
【ザクッ、シュッ、ザンッ】
一体のサソリは、背中を一刺し。そして、残りのサソリも両方のハサミを斬られ、頭を切り落とされる。
「ふぅ。大丈夫?」
「………うぅ………ぅう………う………うわぁぁぁぁん」
「おー、よしよし!もう大丈夫よ!怖くないよ!」
ルナのピンチを救ったのは、薄いピンク髪の女性で両手にはそれぞれ剣が握られていた。その少女は、泣いてしまっているルナを見て慌てて剣をしまいルナを抱きしめる。
「ほらほら、お姉ちゃんが来たからもう怖くないよ!よしよし」
「………ぅう…………うぅ…………ヒック…………ヒック…………」
「いい子ね!お嬢ちゃん、お名前は?」
「…………ヒック…………ル……ルナ」
「そっか。ルナちゃんて言うのね?でも、こんな時間に、こんな所で何をしていたの?」
「…………ヒック………ステラとけんかした…………」
「ステラ?ルナちゃんのお友達?」
「…………おねえちゃん」
「お姉ちゃんと喧嘩しちゃったのか…………。でも、きっと今頃お姉ちゃんも心配してるよ?」
「…………うん」
「じゃ、お姉ちゃんと一緒にお家まで帰ろうか!」
「うん。ルナ帰る」
「よし、じゃぁ帰ろう!」
「………だっこ」
「抱っこ?抱っこしてほしいの?」
「うん」
「よーし!お姉ちゃんが抱っこしてあげよう!ほら、おいで!」
ルナは薄いピンク髪に抱っこされ、顔を胸に埋める。
【ムニュ】
「おぉ!おっぱいがおおきい!」
「え?」
「しずくのよりおおきい!そしてやわらかい!」
「え?あっ?そう?あはははっ」
「………うーん。ねむい」
「あらあら、お眠なのね?じゃ、ルナちゃんが何処から来たのかだけ教えてくれる?」
「…………う………ん……ロックフォール」
「ロックフォールね!了解。じゃ街に着いたら起こしてあげるから寝てていいわよ」
【すぅー、すぅー】
「って、もう寝てるわね…………。さて、私が行こうとしてるのもロックフォールだしちょうどいいわ」
そう言って、少女は歩き出しロックフォールへと向かったのだった。
【二時間後】
「ルナちゃん!」
「………ぅ…………ん?」
「着いたわよ!お家はどっち?」
寝ぼけているルナは大輔の家の方角を指さした。
「えっと………あっち」
そして、丁度その時前方から街の中を探していた雫と愛華が二人を見つける。
「あっ!ルナちゃん!」
「あーっ!スケベにあいかママ!」
「誰がスケベだ!」
「…………スケベ。どうやったらそんな呼び名で呼ばれるの」
少女はルナを下ろし、雫と愛華の元へと行く。そして雫が
「良かった!もう、心配したんだからね!」
「ごめんなさい」
「まぁ、生きていてくれたから良かったものの、ステラちゃんが心配していたわよ!帰ったらちゃんと謝りなさいよ!」
「…………うん」
すると、愛華が少女の元へと行きお礼を言う
「あなたがルナちゃんを見つけてくれたのね?」
「えっ!?あ、はい」
「本当にありがとう。ちょっと訳があってこの子達を預かっているの。わざわざありがとうね」
「いえ、べつに大したことはしていませんよ!それに私も人を探していてこの街に来る予定だったので、丁度良かったです」
「あらそうなの?なら、この後お礼もかねてお茶でもどうかしら?」
「せっかくのお誘いですが、これから今夜泊まる宿も探さないと」
「そう。うちに泊めてあげたいけど、あいにく今は部屋が空いてないのよ」
「お気持ちだけで十分です。それに、しばらくこの街に居るつもりなのでお世話になることは出来ません」
「なら、今度うちに来て頂戴。ちゃんとお礼もしたいし。この先の鍛冶屋が私達の家なの」
「………鍛冶屋。わかりました、お伺いさせていただきます」
「それじゃ、帰ろうかルナちゃん」
「うん!ルナ、ステラとひげにあやまる」
「そう。いいこね」
「じゃぁね、おっぱいのおねえちゃん!」
「おっぱいのおねえちゃん!?確かに、悔しいけど私よりおおきい」
「ははははっ。またねルナちゃん!」
ルナは少女にお辞儀をして、雫と手を繋ぎ家へと帰る。
「さてと、とりあえず私は宿を探すか…………」
そして、家へと帰ってきた雫たち。そこには、家の中を行ったり来たりしているステラが居た。
「ただいまぁ!ステラ、アギト、ひげ、かえったよ!」
「………ルナ!」
ステラは慌てて玄関の方に走っていく。そして泣きそうな顔をしてルナを抱きしめる。
「………ぅ………う………ごめんね、ルナ」
「ステラはわるくない。だからなかないで!よしよし」
ルナは、優しくステラの頭を撫でる。
「ステラ、ひげは?ルナ、ひげにあやまらないと」
「………髭輔は、ルナを探しに行ってる。だからルナたちはここで待つ」
そして待つこと一時間。ようやくルナが見つかったことを知ったアギトと大輔が帰ってきた。
「おぉ、帰って来てたかチビっ熊!全く、何処に居たんだよ!心配かけやがって!」
「………ごめんなさい」
「まぁ、無事に帰って来たから良かったものの。もうするんじゃねーぞ!」
「…………うん」
「それにしても、ルナは何処に居たんだ?」
「まちのおそと。かえれなくなって、まものにおそわれそうになったところを、おっぱいのおねえちゃんがたすけてくれた!」
「お、おっぱいのお姉ちゃん?」
「うん!すごくつよかったの!こう、ズババババンッて」
ルナは興奮気味に助けてくれた少女の真似をした。
「そ、そうか…………それはよかったな」
「うん!それに、すごくかわいかった!」
「ほう!おっぱいが大きいうえに可愛いくて強いのか。なるほど!ふむふむ」
「何、納得してんのよお父さん?」
「え!?いや、別に…………」
「あなた…………?」
「あっ!いや違うんだ、これはだな…………」
「向こうでお話ししましょうか…………」
「ち、違うんだ愛華!これは…………」
「ステラちゃん、ルナちゃん!あのお部屋には入って来ちゃダメよ!」
「…………あ、う、うん」
「…………うん。ルナ、ステラとお部屋に居る」
「さ、さっ、ルナちゃん、ステラちゃん私の部屋にでも行こうか?」
「お、俺も、部屋に戻ろっかな…………」
「ちょ、助けてくれよ、アギト」
「あはははっ!ひげがなきそう!」
「こ、こら、笑い事じゃねーぞルナ!」
「しらなーい!いこ、ステラ!」
「…………うん、そうね。南無」
「ステラてめー、拝むんじゃねー!」
「ほら行くわよ、あなた」
「ひぃぃぃぃ」
この後、朝まで愛華の説教が続くのであった。




