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天啓の海  作者: 古寂湧水こじゃくゆうすい
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四川省の酒の都の濾州市の酒蔵を3軒訪ねる。\(^o^)/真っ赤なスープの麻辣火鍋はおいしかったですよ。

デング熱が収まってよかったですね。これで国際的な評価が上がりますよ。

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真田社長に買収班のチームリーダーがやって来た。


真[ネパールのカトマンズからチベットのシガツェ間のエアトレインは、当初の予定通りの駅舎の数と場所で決まりです。1週間後に2割の頭金の契約で、


10年の元利均等で金利1,5パーセントの明日香東銀行での融資です。その2週間後にローン実行でオープンもそれに合わせます。全ての駅舎の用地とカトマンズの10万坪と、


シガツェの1万坪にラサの3万坪はすべて買収が入っていて、ゴンちゃんの予定通りの価格で決まる予定です。][わかりました。契約の前にダライラマ法王と首相に会って挨拶をしておきます。


川蔵鉄道は地元の期待が大きいようですね。]真[そのようです。難工事のところだけ残っていたのに、簡単にできてしまって驚いていましたよ。


それから濾州市ですが、リストアップしていたホテルが59軒に、レストラン65軒が何とか名義変更できました。もめたところもあったようですけれど。はっはっはっ。郎酒の3社は意外と面白そうですよ。]


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[私もそのように思っています。特に130億円で買収した会社は建物も重用文化財のようで、趣もありますし今度行ってきます。近辺で美味しいお酒が5銘柄揃ったので、何とかしたいですね。]


真[それではまた報告に来ます。失礼します。]長[東パプアの伊達政宗さんのところに中国人が多く来過ぎて、西パプアの方にだいぶ回したようです。


西パプアの方はちょうどいい具合になって来たって、喜んでいるようですけれどね。][それは聞いています。K国にはすでに赤い血で汚れた超エリートか、


どこにも行けない貧乏人しか残っていないということです。まともな人たちはすでに国外脱出していて、いないということですね。]


バングラデシュデング熱の救援要請で、王室専用車の前に関係者がそろっている。子供たちも王様たちも全員が白衣である。広報の2人も揃っている。


[広報さんは私たちと一緒ですのでダッカで泊まりだと思いますけれど、好きなものを飲み食いして伝票を回してくれればいいですよ。会社への請求分とうまくやってください。]


大久保[ありがとうございます。とても助かります。]


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会場であるダッカの大統領の官邸に着いた。明日香テレビはすでにスタンバイしている。何もないとサマにならないので、太陽に向かっていつもの祭壇が置いてある。


全員が白衣を着て、祭壇に向かって横一列に並んだ。一礼をしてから祭壇に上った。王様と犬4匹が前に3歩進み出て、一礼の後に全員で観世音菩薩の真言(マントラ)オム マニ ぺ メ フ ムを8回唱えた後に、


犬たちが”グッ”っと気声を発した。一礼をした後に元の位置に戻り、祭壇を降りて横一列に祭壇に向かって一礼して終了した。


還啓者はすぐに入院患者が全員治ったことと、蚊の密集地で成虫も幼虫もすべて死滅していると伝えてきた。すぐに王様とスタッフが記者会見に応じた。


記者[国連やWHOに相談しても、自分で蚊を殺す以外に方法はないと無慈悲なことを言われたのですが、王様だけがヒ素で飲料水に困っていたのを助けてくれましたし、今回もです。


このご恩は子孫代々伝えていきますよ。]


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[困ったときには助け合わなければなりません。私たちはやるべきことをやっただけですよ。それでは失礼しますね。]さっさとダッカのホテルに引き上げてしまった。


子供たちとスタッフは屋台の勉強も兼ねて、着替えて出かけて行った。王様夫妻はプールサイドでゆっくりしながら食事である。ゴン太とユリは屋台に行くとだいたいはお貰いがあるので、昴たちについていった。


夏見に帰って、草創期のニューヨークに身寄りのない子供を連れて行ったことと、バングラデシュのデング熱で死人が多数でて、救援に行ったことについての記者会見である。


記者[将軍吉宗の時代の身寄りのない子70人を、同じ時代のニューヨークに連れて行ったことが世界中で話題になっています。


どのような理由で、このようになったのか理由を知りたい人が多いと思います。教えていただけますか。]


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[私は稼いだお金の一部は還元しなければならないと思って、現世では心がけていますが、たまたま浅草寺の聖観世音菩薩の縁で時空を超えて、8代将軍吉宗と側用人の加納正直さんが、


江戸に病院を建ててくれということでしたので、医者が150人の病院を造りましたがその縁で、現在は江戸と大坂の市場は全部、私が仕切っています。木材でも有名な紀文さんの3倍の売り上げになっています。


かなり儲かっていますので、市場の片隅に身寄りのない子供の保護施設兼学校を立ち上げました。読み書きそろばんに武道に修身、それに音楽で文部唱歌を教えています。


信州松代藩の藩主の次女の松姫さんなどが、ボランティアでオルガンを弾きながら教えていますよ。とても評判になりまして、近所の子供たちが音楽の時間になるとやってきて、一緒に唱和をしています。


ただ封建の世界で両親がいないことは、現代よりも厳しいものがあります。そこでニューヨークでもいろいろな仕事を始めていますので、国内にいるか海外で仕事をするか、選択肢を増やしました。]


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記者[なるほど。人種の差別はあっても、両親のことは言われないかもしれませんからね。それとバングラデシュのデング熱は、1千人以上の死者を出す大流行になっていましたが、


国連のWHOや有力国に相談しても、自分で蚊を退治する以外の意方法はないと、冷たくあしらわれたのを、バングラデシュの大使が王様のところに相談に行ったら、即決で行くと返事をされたようですね。]


[困ったときには助け合わなければなりません。私のできることをやったまでですよ。貧しいけれどまっすぐな国ですので、そういうのは好きなんですよね。はっはっはっ。]


司会[以上で会見を終了します。お疲れさまでした。]


[ダライラマに挨拶してから桂林に泊まりで、濾州市の3か所の酒蔵を廻りましょうか。明日でよろしいでしょうかね。]長[私は大賛成です。写真で見る限りではかなり面白そうなところですよ。]


すず[明日10:00の出発で調整してみます。]


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王様一行はラサのダライラマ14世のおられる、ポタラ宮にやって来た。


14世[どうもいらっしゃい。川蔵鉄道を全線繋げていただいて、成都から8時間で来られるようになりました。西寧からですと23時間ですので、とても早く来られるようになりました。


でも沿線がローカル地ですので、お客さんがほとんど成都からだけとなりますので、運営が大変ですね。][その通りですが、鉄道だけではなく全体的に見れば、それほど悪くないと思っています。


稼げるところで稼げばいいので、川蔵鉄道は収益を上げる場所ではないというだけですよ。はっはっはっ。カトマンズからのシガツェはまもなく契約ですが、契約をしてから2週間でオープンする予定ですけれど、


8千メートルのエベレストを跨いで516キロを、18分程度で行けるようにしますよ。そうしますとラサに入ってくるお客さんも増えますし、川蔵鉄道も収支がとんとんぐらいになりますか。


カトマンズにこちらから場所の提供を受けたシガツェとラサのホテルを入れたら、総合的な観光業で多少は儲かりますかね。]


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首相[真田社長からホテルや鉄道で、多く雇用が生まれることを聞いていますので、大変にありがたく思っていますよ。これまでに甘粛省や四川省西部、


それに雲南省でチベット人の雇用が25万人以上生まれました。それに甘粛省では漢人がやっていた小さな商売を、チベット人が代わりにやってまじめに仕事を15年やれば、


経営権の45パーセントが自分のものになる場合もあるということで、目の色が変わったということですが雲南省の昆明の総管理部が、寧夏回族自治区や広西チワン族自治区など、


すべての旧中国の明日香王国領土は甘粛省と同じように、15年やったら45パーセントの経営権が手に入る場合もあるということで、みんな希望をもってやっていますよ。]


[総管理部が発表したことは私も聞いていますので、間違いはありませんよ。明日香人も漢人に代わって商売をやっていますが、規模がチベット人にまわしたところよりも大きくて、全て月給制です。


今回の濾州市も同じようにやりますので、首相の方に案内が行っているはずですよ。]


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首相[そのとおりです。小規模経営から全くの雇われ仕事までいろいろですが、3,500人の雇用が生まれましたので、とてもありがたく思っています。]


[遅れましたがいつものお布施とメロン5個です。濾州市の視察に行ってきますのでこれで失礼します。]


ダライラマ・首相[いつも高額のお布施をいただきまして、ありがたく思っています。大事に使わさせていただきます。]


王様一行はすずの自信の場所の濾州市の中心街だが、一般庶民が来るようなローカル感たっぷりの小さな火鍋店である。それでも昼間なのに混みあっている。真っ赤なスープが毒々しい麻辣火鍋である。


牛肉に鴨腸それに鴨血と毛肝をたのんだ。酒はこれから行くところの郎酒である。近所の酒屋で20元で売っていた物が30元なので良心的である。


ちなみに鴨腸とは鴨モツで毛肝はセンマイのことである。最後はうどんを入れて美味しく食べた。


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郎酒の酒造元に行ったら木造の古い建物に、古いレンガの建物が入り混じったとにかく規模の大きな酒造団地である。白酒の中国トップメーカーだから当然のことかもしれない。


赤水河を挟んで対岸には少し小さめだが高級酒の芽台酒系列だが、経営は分かれていたので買収をしたが、対岸は貴州省で酒の種類は異なる貴州芽台酒である。


ここから50キロ離れた同じ赤水河沿いには、かつての蒸留酒で販売額世界一位で、王様がオーナーになっている貴州芽台酒の工場がある。社長を訪ねて事務所に行くと、すぐに社長室に通された。


社長[どうもいらっしゃいませ。][工場団地の規模はすごいですね。売り上げも元に戻って来たようですか。]社長[おかげさまで何とかなりました。対岸の芽台酒や中心部の老角さんも、


売り上げが戻って一息入れたようですよ。][成都からラサ間の川蔵鉄道が繋がり、3週間以内にシガツェからカトマンズまで繋がるので、ネパールやインドの方まで周辺5銘柄の販路が広がるように考えてみますよ。]


酒の都の濾州市は気候もいいので、別荘を兼ねた永住地用の物件の開発も面白いかもしれませんよ。価格を日本の3分の1にすれば生けるかもしれません。


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