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天啓の海  作者: 古寂湧水こじゃくゆうすい
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八代将軍吉宗の時代に台湾ヒノキと杉で、材木商の巨頭の紀文に奈良茂を超えますよ。\(^o^)/記者会見で本物の凶悪犯の捕物で白馬に乗った吉宗と、大岡越前と私が一緒の写真を贈呈で大騒ぎ。

歌に歌われたあの紀伊国屋文左衛門を超えれば、江戸では超一流ですよ。

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下谷の王様の事務所に経営コンサルタントの事業部長に課長に担当がやって来た。


[江戸の時代にまで来ていただいてすみませんね。]部長[何度か来ていますが四越百貨店や市場も順調ですし、大坂の方も同様です。淀屋さんや加賀の銭五さんにもお会いしてきましたけれど、


現代人にはない圧倒的なパワーがありますね。銭五さんは加賀藩と合意の上で、幕府のお達しに違反していることをいろいろとやっているようですね。悪人とは違ったタイプだと思いますよ。


藩の内情が変わったら自分たちの行き場がなくなることがわかっていますので、王様と一緒の大陸でのビジネスに参加をしたいようです。もちろん自分の部をわきまえながら、


その中での範囲ということを十分に承知をしていて、新しいことをやるときには許可を取ってからやるといっています。


打ち合わせで一緒になった幹部5人も一角の人たちで、なかなかの人物たちです。部下が300人いるのでとても面白いと思いましたよ。]


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部長[淀屋さんは自分たちが米相場や大名貸しで、儲けすぎていることを十分に承知していて、リスクヘッジで伯耆の国にとりあえず資産の3分の1を移してあるけれど、大坂の方には最低限のものを残して、


台湾の方に移してしまいたいようです。ヤバ目の情報が入ってきているんじゃあないんですか。台北の方に港を造って病院に役所も造ってそこに入っていただくと言ったら感動していましたよ。


さすがにご舎弟様スケールが違うということです。米作りとバナナをやりながら、専用の船を造ってあっちこっちに行きたいようですよ。金はすでに稼いでいるので、ほどほどにやればいいって言うことですか。


もちろん港や病院それに軍隊の協力金は、ちゃんと払うといっています。大名貸しが多いので将来的に、大名たちの困窮を救うために言いがかりをつけて、闕所にさせられることも十分に考えておられるようで、


渡りに船の話だったようです。雑候場の市場を取られてしまったことは、全く問題にもしていないようです。台北の方を任せてもよろしいと思います。]


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部長[材木商のさんぎり屋さんはヒノキの他に台湾杉もやってもらうと言ったら大喜びで、まず台湾にはヒノキが2種類あって、高度のある方に多く分布している台湾檜は木目が美しくて、


日本の檜の4割高でもう少し高度が低いところの紅檜は少し軽くて加工がしやすいけれど、日本の檜と同程度か1割高ということです。もう少し下位に分布している台湾杉は、


堅牢で日本の杉よりももちがいいということで2割5分は値がいいということです。さんぎりさんの古巣の紀文や奈良茂さんが、いろいろとチャレンジしましたけれど、散発的には入ってきましたけれど、


持続はしなかったとのことです。現地の人たちはご神木として崇め奉っているところもあるので、こちらは伐採しなくて分身ですかね。49パーセントの資本参加は大喜びですよ。


お金の心配をする必要がありませんし、この商談がまとまれば2巨頭を超えてしまい、材木商ではトップに立てますからね。]


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部長[さんぎりさんの仲間の船問屋の安房屋さんは1,300石船を所有していますけれど、トン換算すれば200トン未満です。それを3千トンの鋼鉄船の帆の無い海水燃料エンジンで走ると言ったら、


びっくりしていましたよ。行徳に仲間内の専用桟橋があるので、浚渫してもらって水深を15メートルにしてもらえば問題はないということです。この桟橋の近くに自分用の広い用地を確保してあるので、


材木でも農産物でも大丈夫ということです。安房屋さんも49パーセントの資本参加には賛成です。運転費金もギリギリ状態のようですので。]


船橋の夏見の現世の王様は、粂部長や会長たちの将軍吉宗の江戸に行っての庶民の生活を撮った紀行文付きの写真集の発表と、ゴンちゃんの企画書通りに収集した美人画や浮世絵などの展示即売会が、


本日10:30から日本橋四越百貨店の8階で行われているので、志野を入れてスタッフとともに行ってみた。


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かなりの混み具合である。粂[王様、どうもいらっしゃいませ。][人が多いですね。私の展示会でもこんなに来ませんよ。]粂[覗きに来られる方がほとんどで、


でもボツボツとですが、恥ずかしくないぐらいには売れていると思います。]粂妻[どうも王様、ご無沙汰しています。青葉台の友人たちが多いのですが、その3倍ぐらい会長さんの知人が多いようです。


やっぱり日本でそれなりの地位におられる方は、知人の量も質も全く違うようです。]会長[どうもいらっしゃいませ。このあとに夏見のいつもの会見場で共同記者会見のようですね。]


[私が吉宗将軍と懇意にしていることや、江戸と大阪の市場を制覇したことや、明の時代の永楽帝の前の朱梯が、2代目の建文帝の南京をもうすぐ攻略するところに入り込んでいることをキャッチしての会見です。


強盗の頭を捕まえたところに白馬に乗った吉宗と、大岡越前守がやって来たところの写真を配ると言ったら評判になってしまって、混みあいそうですよ。はっはっはっ。]


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会見場は数年ぶりの混雑状態になっている。


記者[3人の強盗が追い詰められて、用水路に用意していた逃走用の小舟に乗り移ろうとしたら、船頭が合気武道上級師範で有名な甲賀のサスケさんに乗り替わっていて、


3人ともに簡単にボコられて元の船頭とともに、ノされて伸びてしまっているところに白馬に乗った暴れん坊将軍の吉宗と、南町奉行所の大岡越前守が王様に礼を言っているところですね。


本物の吉宗と越前の写真はもちろん初めてですので、とても貴重ですよ。][写真はフリーに利用できますので、お好きにどうぞ。]記者[それはとてもありがたいです。この写真に至るまでが説明されていますが、


越前守の月番に既に2度の押し込み強盗を、このお役者与之助一味にやられてそのつど25人から30人が惨殺されていて、月番にもう1度やるという張り紙があったので、


昵懇の吉宗が手を差し伸べて2人で王様のところに来て、頼み込んだということですね。]


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記者[それで筋書き通りに1時間ぐらいの捕物の後に、頭領と2人がサスケさんが網を張っているところに来てお縄ということですね。王様も納得の表情をしていますし、3者がそろっていてとてもいいですよ。


ありがたく使わせていただきます。別件でもう1枚の写真は大坂の街中に75階が建ち上がって、日本橋四越百貨店にテナントとホテルということですが、もちろんこの時代の世界最高の高さの建物ですね。


屋上には天然露天風呂別府の湯が岩風呂風であり大人気とか。][そうですね。大阪湾と街中を見渡せる環境ですので、人気は高いですよ。]記者[日本橋四越百貨店本店の前身の越後屋呉服店に対抗して、


日本橋蛎殻町に四越百貨店を造って、同じ品質のものでも越後屋の価格の3分の1で勝負して、閑古鳥にして他に追いやってしまったとか。]


[その通りです。大坂に行ったようですが、跡地も私の両替屋が買収をしましたよ。]


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記者[王様は銀行で世界トップクラスで、小口消費者金融では大差の世界一位ですが、江戸でも銀行と小口消費者金融を合わせたものを、15店舗展開して大人気とか。]


[その通りです。脇両替屋の12人だったですかね、押しかけてきましたけれど撃退しましたよ。これまでに油問屋や酒問屋それに油問屋と茶問屋が押しかけてきましたが、2回ほど大きなトラブルになって、


サスケさんが超能力で、問屋たちを褌だけにして顎と手の関節を外して浅草寺の門前に転がしておきましたよ、自身番から奉行所の大岡様のところに行って、1組目は将軍の舎弟になっている私に、


業界の先輩に対しての礼儀がなっていないといったことで、闕所のうえ財産没収。もう一組目は35人で、うち5人が事務所で長刀を抜いて脅してきましたが、


その人たちも褌で関節を外して浅草寺門前に転がしました。これも大岡様が3日で捌いて、闕所と全財産没収で刀を抜いた5人は八丈島送りになりましたよ。はっはっはっ。]


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記者[王様は大明帝国3代目の永楽帝がまだ燕の王様で朱梯の頃、兄の息子である甥の建文帝ともめて、配下が800人しかいなくなってしまった時に、


近代装備の明日香軍3千5百人が見方で参戦して連戦連勝で、もう一戦の60万を突破すれば、南京入場というところまで行っているようですね。][そのとおりですが臣下でなく5部の兄弟分ですので、


多少の商売をやれる土地と台湾を治外法権で期限なしの無料で借りることになっています。まあ、北京の一等地に商売用の10万坪と、郊外に20万坪の軍用地をいただいて500人の軍隊を置きますけれど。


商売を自由にやらさせていただきますので、紫禁城を建てて運河も造ってやりますけれど。こちらの商売には加賀前田藩の御用商人の銭屋五兵衛が分身して300人の部下とともに、傘下で入ってきますよ。


今は朝鮮ニンジンの抜け荷などを藩とグルになってやっていますけれど、体制が変わればお払い箱になる可能性もありますから。]


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記者[淀屋さんも米市場や大名貸しで儲けて、日本一の富豪ということで有名ですが、儲けすぎで歴史は闕所になっていますので、その前に伯耆の国に財産を3分の1移動させて、


3分の2を王様が明から借りた台湾に移すということですか。][その通りです。台北で米とバナナの栽培をやることになっています。まあ、これはほどほどで、金はもう十分に稼ぎましたので、


自分の船で各国をいろいろと廻ってみたいということです。]記者[王様は台湾檜と杉でも一儲けを予定しているようですが、当時有名な紀文や奈良茂を追い抜いてというか、蹴とばしてしまうようですね。]


[幕府高官とつるんでやっていますので、証拠を固め高官もろとも葬り去って、まっとうにトップになりますよ。大坂と江戸の市場を押さえましたので稼ぎもそれなりにあります。


江戸の市場の片隅に身寄りのない子供の宿舎付きの学校を、70人収容でやっていますけれど、大坂にも設立して社会還元をしようと思っています。]



吉宗と大岡越前と本物の凶悪犯の強盗の捕物で、首領を叩きのめして満足げな表情で王様が一緒の写真だったら、そりゃあ大変なことになりますよ。

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