表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天啓の海  作者: 古寂湧水こじゃくゆうすい
642/888

江戸の市場で醤油や塩に砂糖などの調味料を、相場の5分の1から7分の1で販売したら\(^o^)/庶民が押しかけてきて、グチャグチャ状態です。

この時代はそばを味噌で食べるほど、醤油は貴重品だったんですよね。

6201

江戸時代吉宗の時代の下谷の王様の事務所に、真田社長と買収班のチームリーダーがやって来た。

真[明日が3か所の市場の立ち退きですので、明後日の10:00でお願いします。]


[わかりました。準備をしておきます。嫌がらせとか、そういうのはなかったですか。]真[現場の調査で敷地内に入っていましたら、2か所で絡まれましたね。


それを見越して合気武道有段者を2人連れていましたんで、お上の意向と将軍の舎弟の意向で来ているけれど、文句があるんだったら相手になるぞと、逆に脅しましたらそれまでですよ。


別件ですけれど、市場の2か所にも設けましたけれど、調味料の人気はすさまじいですよ。価格が相場の5分の1や7分の1ですからね。庶民には多少劣っていても価格が絶対ですから。


昨日の大川端の5軒まとめて消火の件は、天守閣の件以来ですけれど、周囲が王様のことばかり言っているので、こちらの方がびっくりしてしまいましたよ。はっはっはっ。]


6202

真[采女ヶ原は東銀座の、内堀の角地ですから一等地です。火災は一番の懸案事項ですので、重みがありますよ。王様なら飛行船を上げなくても、会議室から鎮火ができてしまいますけれど、重みづけも必要です。


はっはっはっ。それでは失礼します。]


王様が明日香の業者に、数の子入りの松前漬けと数の子なしの松前漬けを、蝦夷地利尻漬けとして販売したら大人気になり、市場の名物になっている。


3千トンの鋼鉄船で大量の昆布に、日干しスルメイカを運んできたが、その2品が主原料なのですんなりと受け入れられている。市場の食堂でも酒飲みのおつまみに人気のようだ。


江戸の王様の2階の会議室の大画面の前に、3か所の市場関係の立ち上げのために関係者が集まっている。真[それでは時間になりましたので、よろしくお願いします。][ゴンちゃんにユリちゃんお願いね。]


ワンワンワン。ワンワンワン。”グッ”3か所に見事に7階建てが出来上がった。[ゴンちゃんにユリちゃんありがとうね。]


6203

第一魚河岸の桟橋は3千トンクラスが係留できるように浚渫して、木造から鉄筋コンクリートに替わっている。一番奥地の3万坪の市場は青物と海産物の両方をやっていて、リヤカー部隊も30台が投入された。


真[間違いがないようです。どうも有難うございました。それではチェックに行ってきますので失礼します。]サスケ[やりましたね。江戸の代表的な市場はこれで制覇ですよ。


既得権益者を蹴飛ばしたのは大きいですよ。天引きでスーパーセント獲られていましたから、その数パーセントを調整費にできるわけですからね。]


リヤカー部隊の30組の若手夫婦は自分のリヤカーを割り当ててもらって、嬉しそうに磨きをかけている。側用人の息子がやって来た。息子[大川端での燃え盛る5カ所の家を一瞬で消火したのを確認したので、


正式に消火を依頼するとともに、采女が原馬場の専用使用を認めるという、依頼書に許可証です。依頼書は将軍名で。許可証は担当奉行名です。


消火の出動をお願いする時には私か父から専門部署に連絡が行って、緊急連絡で早馬で来させていただきます。]


6204

[采女が原に飛行船がセットできましたら、分身して将軍を入れて皆さんで飛行船で江戸の街を上から見てみませんか。分身をして本身は城中に残るので、問題はないと思います。]


息子[それは喜ぶでしょうね。夢にも思わなかったことですから。それに行くのは分身で本身は残るのですから、少し調整をすれば大丈夫だと思います。]


[それでは采女が原にセットができましたら連絡をさせていただきます。][ありがとうございます。こちらも調整しておきます。それでは失礼します。]


追加3カ所の市場が今日からオープンで、かなりあわただしくやっていたようだが、全ての生産者から相場の価格で仕入れをして、俸手振りにもきちっとした価格で卸しているので、スムーズに流れている。


追加された市場の2か所の広いスペースで塩に醤油、それに砂糖や合成酢などの調味料を相場の5分の1から7分の1で販売しているが、映画館通りの店がグチャグチャに忙しいが、ここも同じである。


6205

すず[調味料だけで蔵が立ちそうですね。両方とも50人ぐらいが並んでいますよ。こんなに流行っている店を街中でやったらいじめられそうで、市場でやっているのがいいのかもしれません。]


長[ちょうど醤油も砂糖も大量生産で安くなる前のようですよ。蕎麦で一般的に醬油ベースのつゆで出てくるのは、庶民的な値段になってからだそうですので、うどんの方がこの時代は流行っていたそうです。]


すず[安価な醤油を庶民は待っていたようなので、これは半端なく儲かりますよ。]真田社長に買収班のチームリーダーがやって来た。


真[采女が原の建物の許可が下りまして、飛行船の段取りはコンサルがやってくれましたので、明後日の10:00の立ち上げでお願いします。][わかりました。準備をしておきます。


3か所の市場は、スムーズにいっているようですね。]真[その通りです。買取と卸売の値段がネットの超能力検索で簡単にわかるようにしたので、全商品を相場で買い付けて、


全商品を相場の価格で卸しているようです。]


6206

サスケ[市場の基本的なスタイルがとれてよかったですね。幕府もチェックしていると思うので、一安心ですよ。]醤油組合の理事たちが、下谷の王様の下谷の事務所にやって来た。


[うちの扱いの醤油でおたくらのものが、売れなくなったという話は聞く耳を持たんわ。自由生産に自由販売で文句があるのかな。理論的に説明できなければ、営業妨害で叩きのめすぞ、招魂据えて話しやがれ。]


代表[私らは喧嘩をしに来たのでなく、話し合いに来ただけです。][お友達じゃあないんで、無駄話はいらんわ。私らがやっていることが不当だということが、理論的に説明できなければ帰んな。


さっさと話しやがれ!あんぽんたん野郎ども。説明ができなければ、桶に10杯用意してある水を全部ぶっかけるぞ、さっさとしやがれ!]


組合の理事たちは恨めしそうな顔をして帰っていった。すず[現在の規模の100分の1ぐらいで、やっと残るぐらいですかね。]長[特別な所しか買わないと思いますので、そんなところですよ。]


6207

采女が原馬場の飛行船の基地の設営と、飛行船の格納をセットするために会議室の大画面の前に関係者が集まっている。真[それでは時間になりましたので、よろしくお願いします。]


[ゴンちゃんにユリちゃんお願いね。]ワンワンワン。ワンワンワン。”グッ”格納庫に飛行艇がセットされて見事に建ち上がった。[ゴンちゃんにユリちゃん。ありがとうね。]


真[問題はないようです。ありがとうございました。3日目からメンバーが入ってきて、試験飛行が始まります。このことはお上に届けてありますので、ほとんどの江戸の町民には知れ渡るということです。


それでは現場に行ってきますので、失礼します。]


サスケ[江戸の町民に知らせておかないと、大騒ぎになってしまいますからね。しかし江戸の人たちは驚くでしょうね。]この時代に活躍していた平賀源内がやって来た。


[お招きにより参上しました平賀源内と申します。]


6208

[高松藩から奉公構になっていますけれど、なかなか活躍されているようですね。はっはっはっ。実は何の縛りもなく応援しようと思ってね。数百年後の源内さんにお世話になっていますのでね。はっはっはっ。]


源内[王様が未来と行き来しているのは存じています。支援していただけるのでしたら、喜んで受けさせていただきます。][毎月どのくらいあったらいいのかな。][はい。いろいろなことを研究したいので、


月に10両をいただければありがたいです。]すずがすぐに運んできたが、三宝の上に10両と友箱付きで黄瀬戸、それに次郎長茶園の抹茶が3袋が乗せられている。[未来の源内さんは抹茶茶碗が好きでね。


私が焼いたものです。それから毎月10両を渡しますので、取りに来てください。]途端に相好を崩して、

[ありがとうございます。お金がなく抹茶茶碗が買えなくて、どんぶりで飲んでいますけれど、


これは最高の油揚手の黄瀬戸です。ありがたく頂きます。それではまた来させていただきますので失礼します。]


6209

すず[現世の源内さんによく似ていますね。はっはっはっ。でも毎月10両もあればかなり楽な生活ができますよ。まあ、変わらずのあばら家の生活だと思いますけれど。]


サスケ[ああいう天才はポンと、面白いアイデアを持ってくることもありますから、大事にした方がいいですよ。][さてと、3万坪の方の市場に様子を見に行きますか。]王様の一行は市場の入り口で降りて、


中に入っていった。別棟でかなりの広いスペースの調味料売り場が、ここも天手古舞でフル稼働状態であるが、50メートルの列になっている。関係者専用食堂で飲んだくれている棒手振りが、


仲間と一緒であるがお揃いの、将軍家舎弟葵屋正次郎様御用の服を着ている。俸手振り[大身旗本だけど中間なのに生意気なことを言ったから、どやしつけてやったんだ。


この野郎、こちとら将軍様の舎弟様の仕事をやってんだ、生意気言うとぶち殺すぞ、仲間を集めれば千人からいるんだ。どうだ喧嘩を売るのかはっきりしやがれって言ったら、


中に入っていってしまったよ。はっはっはっ。]


6210

すず[随分と元気がいいですね。はっはっはっ。]ここの社長の事務所に入っていった。

社長[王様、どうもいらっしゃいませ。お茶でも出しますので、お座りになってください。]


[順調のようですね。リヤカー部隊と俸手振りとのトラブルはありませんか。]社長[なわばりの境界をきちっと決めてありますので、今のところはありません。リヤカーは夫婦でやっていますので、


ほとんどが一番できて、積めるだけ積んで出ていきますけれど、だいたい2時ごろには全部売り切って帰ってきます。どの種類をどれだけ仕入れるかは前日に夫婦で、綿密に相談して決めるということです。]


[前の市場の関係者の一派などが、いやがらせに来ませんか。]社長[なんか来たことは聞いていますけれど、生産者のものを全部相場で仕入れて、通常販売で全部を売り切っていることに感心して、


文句めいたことは言われていないようです。]


将軍吉宗が飛行船で江戸の空に上がるようですよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ