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天啓の海  作者: 古寂湧水こじゃくゆうすい
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江戸時代に特別に持ち込んだ白菜が大ヒット\(^o^)/青物に魚河岸、すべてこちらで仕切りそうですよ。

白菜は鍋物に漬物。みんなおいしいですから人気になりますよ。

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魚社長[長屋の庶民には塩鮭の切り身の大振りなのと、調味液に漬けた鯨の切り身に塩いか、これらの倍の量で同じ値段のシイラの切り身で、昴王子様開発の調味液漬けがダントツの1番人気になっています。


リヤカーでしたらこういうのも売れるので、とても便利ですよ。]青物社長[私どもは朝獲れの新鮮なものを、少し安めの価格設定でお届けしています。


青物は地道な努力で顧客を開発していくのが重要なのですが、独占的なヒット品も必要です。白菜の本格的な品種は大正からですが、前倒しで販売してみたら大ヒットで、漬物や鍋物に最適ということで、


他の市場にはないビッグヒットになっています。売り上げは目標の1,4倍になっています。]総支配人[まだトラブルはありませんが、棒手振りが減ってしまいますと、


商売が上がったりですので多分連合を組んで押し寄せてくると思います。その時には真っ向から戦うつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。][その時には連絡をください。一緒にやりましょう。


叩くときには叩かなければいけません。]


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すず[映画館の通りに昔寿司の長助丸に、昔江戸天ぷらの熊八が開業してすごい人気らしいので、長助丸に予約してありますので行ってみますか。華屋与兵衛はずっと後の文化時代ですので、


パイオニアになっているようですよ。どちらの店も3男坊でグリーンランドで一緒に開業している仲間ですが、分身をしてきているようです。


店構えの天ぷら屋は幕末からですので、どちらも大元として尊敬されていきますね。はっはっはっ。]


映画館のそばの店の入り口中央上には、将軍家舎弟葵屋正次郎様御用と大書した額が掲げられ、その下に店名が載せられている。隣の天ぷら屋も同じである様

おそらく新門辰五郎が自分の経験からこのスタイルを進めたようである。店内は一杯であるがカウンターの4席が予約で空いていた。大将[いらっしゃいませ。王様、お久しぶりです。]


コハダにハゼが出てきた。[仕入れは大丈夫かな。][はい。異空間でも超能力ルートに乗せれば、通常と同じようにできます。]次にアナゴに煮ハマグリである。


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[かなりの混み具合なので、人が増えましたね。][はい。いとこと新門の親分の紹介で2人の見習いです。隣の天ぷら屋も親類筋と現地の見習い2人が増えています。]ホウボウとスズキが出てきた。


すず[スズキは臭みがなくて美味しいですね。]大将[江戸時代のものということになっていますので。はっはっはっ。桃亭さんも材料を全部調達ができるということで、まもなく来られるようですよ。


京野菜を使った本格的な店は他にないので、ここも流行るでしょうね。]鉄火巻きにかんぴょう巻き、それになめこの赤だしが出て終了である。


すず[昼のランチ2千5百円でしたら、このくらいですね。美味しかったですよ。]長[3店舗が稼いでくれれば、こちらにもそれなりに廻ってきますので、頑張ってほしいですね。


それよりも小笠原諸島に硫黄島に江戸時代の人をあてがって、漁業や農業をやらしているらしいですよ。]


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長[鯨やマグロを獲って、異次元にストックしてあるそうですけれど、南国フルーツも軌道に乗って来たようです。蝦夷地も既に小樽港の整備に札幌も出来上がっていて、明日香から分身で1万人が行っていて、


釧路港に根室港も出来上がっていて、漁も始まっているということで、3千トンクラスが2隻に2千トンクラスが4隻、1千トンクラスも4隻です。


現地のアイヌ人を使って日高や羅臼、それに利尻から昆布も集めているようですよ。札幌近郊では江戸時代の入植者ということで3万人を集めて、ジャガイモやコーンそれに玉ねぎや小麦、


それに蕎麦を作っているようです。][もう少ししたら蝦夷の物産をドカンと入れますか。市場なのに船が運んできたのを見たことがなければ、ちょっとまずいですからね。はっはっはっ。]


予想されていたように各市場の棒手振りの半数程度が集まってしまい、他の市場で売れ残りも出て、午後3時過ぎには特価販売をしているようだ。


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各市場の代表者連合12人が、こちらの市場の会議室にやって来た。


魚市場社長[ここに連合を組んで、こられた趣旨を言ってくれますか。]連合代表[それは決まっているじゃあないですか。あとからこの業界に入ってきて、


江戸開府以来の伝統と秩序を守って来た私たち先人を押しのけて、棒手振りをこちらに多数呼び込んで、秩序をめちゃくちゃにしているだろ。]魚社長[何をお花畑みたいなことを言っているのかな。


こちらが呼び込んだのが、多数いるんだったら連れてきなさいよ。あんたが今言ったばかりだな、張ったりを嚙ませやがって、その多数を連れてこられなかったら、責任を取ってもらうぞ。


ここにおられるのは将軍様の舎弟の葵屋正次郎様だ。さっさと行ってきやがれ~ぼけなすが~。]若い衆の従業員が12人の首根っこを捕まえて、外に放り出してしまった。


[はっはっはっ。ご苦労さん。こんなものでいいですよ。何かありましたら連絡をください。迅速に対処します。]


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すず[さっきの生意気代表は大卸の4人のうちの1人ですね。これ以上は何もできないと思いますよ。騒ぎが大きくなれば虎の子の特権を、取り上げられる可能性もありますからね。]


長[ご先祖様がいただいたお墨付きを守って来ただけの人に、才覚も度量も何もありませんよ。生産者が卸元で捌けなければ、こちらでは引き受けませんので、


自分たちで新しいところを開拓していくしかないですね。それと、お上にこちらでも引き取っていいように、許可を与えてくれって訴えるでしょうね。まずそれからですかね。


幕府としてもこちらにもっていって捌ければ、それが一番手っ取り早いのでそのようにしますか。][全部引き受けてもいいけれど、当然に手狭になるので魚河岸も青物市場も、


こちらで用地を管理をさせてくれと言うことになるわな。それだったらやってもいいけれど、ダメだったらそちらで方法を考えないといけないってことだわ。]


サスケ[とてもおいしい話ですけれど、50パーセント以上の確率でありそうですよ。]


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王様一行は会長と益田鈍翁がやっている骨董店にやって来た。


[大きなものが売れましたね。その後も順調のようです。]会長[大きなものはありませんが、自由に見学させていますので、好きな方は何度も見に来て自分の経済力の範囲で、買われているようです。


話を聞いてみますと骨董屋はたくさんあるのですけれど、自由に気軽に見れるところは他にないということで、若い娘たち同士でもお茶の道具を見に来ています。]


[何度も言っていますが、骨董店はあんまり利益を求めていませんので、そこそこで結構ですよ。]会長[市場でバトルをやっていると聞いています。各市場の棒手振りを半分いただいて、


スタート時に募集した新規を合わせると、全体の65パーセントを支配しているようですね。特にリヤカーの50台が頑張っているとか。][そうですね。バランスが崩れますので、これ以上は増やしませんが、


夫婦で積めるだけ積み込んでいきますので、棒手振りの12倍は売り上げているようです。]


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隣の娘がやっているドラッグストアと女性美容雑貨店にやって来た。入り口は1か所なので相変わらずに25メートルの行列である。侍従が店の関係者だと挨拶をして、中に入っていった。


ドラッグストアも全員が白衣を着て、忙しそうにしている。2人の薬剤師が仕切っているが、応援の4人と現地採用の5人も戦力になってきたようで、テキパキとこなしている。


但し、どの薬にするかは薬剤師だけが決めているようだ。続いて雑貨店の方にやって来たが、大変な混み具合である。娘に事務所で話を聞いた。[毎日この忙しさだと大変ですね。]


娘[忙しく見えますけれど、たいしたことないですよ。ポイントを押さえていれば大丈夫です。][お上にも伝わっていますけれど、長屋の代表に付き添われて8歳の子供が父親の熱を冷ます薬を欲しいのだけれど、


金が今はないと言ったら薬剤師が父親の症状を詳細に聞いただけで無料で薬を与えた結果、病気が治ってこちらと会長の方の植木を全部手入れをしていったとか。]


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娘[将軍様の方で病院とドラッグストアには、情報を収集するシステムがあるようですよ。こちらから往診の要望を出して、行ってもらったこともしっかり把握しているようです。


それから往診には白衣の白い自転車で、大名行列でも何処でも突っ切っていけることになりましたので、とても便利になったようですよ。昼は医者1人に看護師2人、護衛1人に道案内が1人で、


夜は護衛が1人増えるようです。市場のバトルは聞いていますよ。65パーセントを支配したのでもう少しですね。それから小笠原から硫黄島と札幌の方まで入植させてガンガンに行っているとか。


昔の小笠原で潜ってみたいですね。][もう少し落ち着いたら宿泊施設を造って、できるようにしますよ。休憩場所も必要ですからね。]娘[兆助丸に熊八それに間もなく桃亭もくるようですね。


前にも話が出ていましたけれど、鯨料理専門店もあった方がいいです。][そうですね。すぐに映画館の並びに入れますよ。]


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王様の一行は映画館の事務所に来ている。


[5館ともに毎日満館のようですね。]事務長[その通りです。いまのところトラブルも起きてなくて順調です。毎月出し物を入れ替えますが、熱心なお客さんは5カ所を回った上に、


気に入った出し物のところにはもう1度入っているようです。弁当や酒につまみもよく売れています。特に江戸の人たちはよく飲んで食べますよ。はっはっはっ。


仕入れは異次元倉庫のものを分身しているので無料ですので、見回りに来る新門の若い衆や町方、それに将軍直々の方達にはいつでも弁当をふるまっているので、とても喜ばれていますよ。]


[それはとてもいいことですよ。気持ちよく仕事をしていただくことは大事ですからね。]映画館の前の通りに新門のタエ達3人組が屋台を出しているので、寄ってみた。


同じ年頃の子供2人が増えて綿アメをやっている。[売れていて仲間が2人増えたようですね。]タエ[王様こんにちは。4人組の綿アメが売れに売れていますので、こちらでもやることにしました。]



魚河岸に青物の全部を、支配できると大きいです。

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