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天啓の海  作者: 古寂湧水こじゃくゆうすい
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江戸八代将軍吉宗時代の浅草寺の近くで、映画館をやるが歌舞伎以上の人気が予想される。\(^o^)/将軍吉宗の目の前で、一瞬に天守閣を再建したら大騒ぎになっている。

浅草寺近くに5館の映画館ですか。そりゃあすごいことになるでしょうよ。

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明日香の王宮の王様のところに辰五郎と若頭の大前田栄五郎、それにタエ達3人組がやって来た。辰[係りの人にいただいた概略の企画書を見ましたよ。私のシマ内で空いている広いご公儀の御用地がありますので、


5館ぐらいは収容できます。でもすごい混み具合になると思いますので、人数を集めて対処をしないといけないです。][もちろん寺銭の一般相場は払うので、よろしくやってくれますか。]


辰[ありがとうございます。将軍様の弟のお声掛かりのものでしたら、仲間内も胸を張って仕事ができます。かなり広い場所ですので的屋商売も手広くできますので、500人ぐらいは増やしますよ。


それとともに見回りを強化して事故の無いようにします。]


大前田[観音様のお客さんの5倍ぐらいにはなりそうですね。シマ内で開業できればこちらも大きな稼ぎになります。小遣いをせびってくるいつもの人たちには、いままで通り払いますが値上げはしませんけれど。


それから将軍家舎弟葵屋正次郎様御用って事務所の入り口に、大きく出させていただきます。町方になめられませんからね。はっはっはっ。]


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真田社長に買収班のチームリーダーがやって来た。


真[ゴンちゃんの江戸の企画書を拝見しました。とても面白いですね。国内と世界の産品のマーケットなんてやったらすごいことになります。輸入品の販売がすべてOKなのでとても面白いですよ。


京都大阪でも支店を造ってやったら、かなりの儲けです。会長が骨とう品で娘さんが化粧品に鏡だときっていましたけれど、現代鏡でしたら大儲けができそうですね。


それから私が扶持米の伴わない家格が旗本1,500石で仲間も全員2百石以上の旗本で、コンサルの8人も同じです。儲かることは確実なので、楽しみながらやらさせていただきますよ。


親父と竹中さんは面白そうだけれど、若いもんでやってくれと言うことで辞退をするそうです。王室専用車3台にコンサルと一緒のマイクロバスになりますね。明後日の10:00に来ますのでよろしくお願いします。]


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エンターティメント社長の本多正三がやって来た。


正三[ゴンちゃんの企画書を見ましたけれど、とても面白そうですね。間違いなく爆発的な人気になりますよ。日本や世界の作品の中からあてがえばいいだけですから、


もちろん江戸時代のことばに吹き替えしますけれど。中国や朝鮮の時代劇を入れても面白そうですね。すでにプロジェクトを組んで進めていますけれど、吹き替え声優に超能力を与えて、


江戸時代の言葉でやっていますけれど、2本立て5館分は3週間もあればできますよ。1か月で更新しますけれど。どのくらいのサイクルにしたらいいのかわかりませんので、現場合わせで調整していきます。


1年たったら京都奈良にもですか。][そうですね。物産品を売るマーケットも作ります。]正三[将軍吉宗様のお声がかりの病院の維持費を作る名目ですけれど、かなりの儲けになってしまいますよ。]


[そうなったら江戸城の電気化でもしましょうか。]


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サスケ[お近づきに家光時代に焼失した天守閣を再建するといわれたら、かなり驚いたようですね。当日にいつも使用している祭壇を使用しますけれど、先遣隊で楽士と巫女さんが天啓の舞をやっていいて、


終わるころに観世音宗の衣装を着て現れるという感じですか。横ビン張っておけば、あとの待遇がちがいますから。数百万両もかかるものをポンとプレゼントをしたら、そりゃあ驚きますよ。


宝物殿はたいしたことないと思いますので、盆栽でも見ましょうか。][そうですね。庭や盆栽を見てから二の丸御殿で将軍と一緒に会食になっています。その後は建てたばかりの天守閣を見ますか。


まあ、天下の江戸城なんで1日ぐらいぶらぶらしててもいいわ。翌日は朝飯を食べたらすぐに、浅草の辰五郎のところだな。宿は大川沿いの老舗旅館です。


まあ、病院を軌道に乗せるとともに、映画も5館で上映して日銭を稼いで、財政を安定させてから国内と海外の物産のマーケットを作りますか。]


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江戸に行くメンバーが集まって来た。娘[将軍様は正妻が死んでしまってからは、正妻は作らずに側室が8人ということですので、手鏡と化粧石鹼にケースとティシュペーパーを3箱を献上して、


面通しをさせていただきます。これからの商売の柱ですので。既に側用人の加納様の許可は取ってあります。][はっはっはっ。それは喜ぶでしょうね。真田さんとコンサルさんは揃っていますので、


天守閣の祭壇前に着けますので車に乗り込んでください。]天守閣の工事予定の祭壇前に到着した。すでに将軍と老中に若年寄りに、大目付のお偉いさんが着座して揃っている。


天啓の舞が終了したので将軍に向かって一礼してから、観世音宗の式典服で子供たちを入れたいつものメンバーで横一列になって、祭壇に向かって一礼してから頂上まで登り、


再度一礼をしてから王様と犬4匹が3歩前に出て全員で観世音菩薩の真言(マントラ)のオン マニ ぺ メ フ ムを唱えたた後に、ゴンちゃんたちの”グッ”っという気声が発せらて、


五層五階建て石垣14メートル、建物45メートル全体59メートルの天守が出現した。


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屋根には銅瓦が葺かれ、壁面は耐火性の高い黒色加工をした銅板と白漆喰の組み合わせである。また軒の部分の瓦やシャチには金が施されている豪層華麗な建物である。感嘆した声があちこちから上がっている。


すぐに将軍吉宗と側用人の加納親子が礼を述べにやってきた。王様は持参した望遠鏡を出して、これは遠くを見るものですが、距離感はこのねじを回して調節しますと言って実際にやって見せた。


吉宗[これはいいものだぞ。天守から下界がよく見えそうだわ。後で昼飯を二の丸御殿で用意しているので、みんなで一緒に食べましょう。]と言って老職たちと一緒に天守の方に行ってしまった。


王様は二の丸御殿の来客用の宿泊施設に案内されて、着替えてから茶菓子のごちそうになった。長[大きなアドバンテージになりましたので、今後に強い影響を与えると思います。


ゴンちゃんの作戦は大成功だと思います。天守閣は将軍の舎弟の葵屋正次郎が天の力を借りて、一瞬で立ち上げたってすぐに庶民にまで伝わっていきます。天守閣は江戸の人たちの自慢のものになりますよ。]


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会長の娘と2人の友人は予定通りに案内されて手鏡と化粧石鹸にケース箱、それにティシュペーパーを3箱1セットで8人の側室を廻った。正妻は死んでしまった後には決めていない。


最初に佳子の方を訪問した。佳子[加納さんから伺っていましたけれど、この鏡はとてもいいですよ。よく見えます。化粧石鹸も良い匂いで洗顔や手を洗う時に良いと聞いています。これも優れものですね。


この薄い紙はとても柔らかくて、鼻をかんでも痛くならないようですね。まもなくたくさんの商品を用意して、お店を開くとか。とても期待していますよ。]


娘[その時には取り扱い商品の一覧表を持参しますので、よろしくお願いします。]このような感じで8か所を廻って店の宣伝をしてきたが、感触は上々のようだ。多く出た言葉が歯ブラシと歯磨き粉に、


手足に塗るクリームと便秘や頭痛それに生理痛の薬の要求が多かった。元々ここで儲けるのではなく大奥に出入りしていることが宣伝になり、ランクが上がるのである。


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王様たちは庭を見てから、盆栽を見て回っている。普通は将軍以外は入れないところだが、特別許可を取ってある。会長[さすがはたいしたものですね。3千鉢ぐらいはありますよ。江戸庶民は盆栽が好きですので、


明日香の江戸城の1千鉢を持ってきて販売すれば、人気になりますね。まあ、私のところは明日香の博物館に陳列されているものを、コピーして売るだけですけれどね。かなり面白い感じがしていますよ。]


上杉鷹山[私が病院の総番頭でやらさせていただきますけれど、私が江戸時代に在籍した年代のかなり前の時代ですけれど、やはり懐かしい感じがしますね。辰五郎さんの話ですと、


金持ちの商売人はたくさんいて、全員が腕のいい医者の治療することを望んでいますので、問題なく賛助金はたくさん集まってくるだろうということです。]真[下谷の10万坪というのも面白いところですね。


現在の住所では台東区で浅草に近いところで、下町の庶民やお徒歩の下級武士がたくさんいるところです。王様の好きな生活空間じゃあないんですか。]


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やがて二の丸御殿の吉宗の居住の別宅で昼食になった。昼食なのにずらりと料理が並んでいる。日本酒はかってに手酌である。吉宗[王様の超能力は聞いていましたけれど、みんながびっくりしましたよ。


まあ、一緒におられる観世音菩薩に吉祥天、それに弁財天の力だと思いますけれど、数百万両のものがいきなりできてしまったので、度肝を抜かれましたよ。説明書に避雷針が付けてあるので、


雷が落ちても線で地中に行ってしまうので問題はないとか。たいしたものです。手酌ですがどんどんやってください。]側用人[浅草寺近くの御用地5万坪を5館の映画館で利用することを許可しますよ。


そこに骨董店や婦人ものの雑貨店も入るということですね。繋ぎの合気武道上級師範から映画の徳川家康と南国の獅子や象を見ましたけれどびっくりでしたよ。


映画はとても面白いので、歌舞伎の数十倍の客が集まるんじゃあないんかな。貧乏人からは治療費をいただかないという方針には将軍も賛同しています。こちらで稼いだ資金を投入ということですね。]


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食事を終えて天守閣の方に向かっている


サスケ[甲賀衆を50人まわしてくれることを、側用人の息子から聞きましけれど、昔の主筋の望月佐渡守の末裔の娘と、高名なサスケさんの末裔の配下になることを頭領と副頭領に話しましたら、


感激していたということでランクは3番手ですが、副頭領格のものが頭で来るということです。勤務の内容は全て私の指示に従うということになっています。特殊部隊も50名入りますが、


外の護衛は甲賀者で内部の事は特殊部隊。夜間は劇場方面は甲賀者で病院の方は特殊部隊になりますかね。]娘[100名も護衛がいれば心強いわね。新門さんのところも日中は見廻ると思いますので。]


一行は建ち上げたばかりの天守閣に到着して入ってみた。


会長[これは尾形光琳と琳派の面々の力作ですね。間違いなく国宝ものですよ。]階を上がると今度は土佐派から起こった住吉派住吉具慶の、洛中洛外図の感じで江戸名所図が部屋一面に描かれている。


最上階からの眺望は江戸湾や大川に下町、それに富士山も望まれて最高である。


江戸っ子自慢の五重五階の、大天守閣が再現されましたね。内部の壁画は美術的にとても貴重なもののようですよ。

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