球技大会 4
澪は目覚まし時計の音で起き、みんなでご飯を食べ、夏夜、佑夜と一緒に家を出た。
「夏夜も佑夜も朝練?」
「そーだよ。澪も出たいって?」
「ん?そんなこと言ってないよ。」
佑夜と夏夜が肩を落として、澪のバスケ見てみたいのに…とぼそぼそ言っている。
「あ、そーいえば、翔と涼太は今日は一緒じゃないんだね。」
「涼太はもう行ってると思うよ。この時間じゃバスに間に合わないって。翔は…そのうち走って追ってくると思うよ」
「あーね、翔は相変わらず朝弱いんだ。」
「澪ちゃんは中学ではもうバスケしねーの?」
「うーん、考え中。」
「澪ちゃん、高校に入ってからやるなら、やめない方が良いよ。身体鈍るし。」
「そうなんだけどさ、佑夜、三年のこの時期から入るってどうよ。もうすでに、チームとして出来上がってるところに部外者が入ったらさ、壊れちゃうかもしれないじゃん。ましてや、もし、レギュラーになれるとして、うちが入ったとしたら、レギュラーだった子が一人出れなくなっちゃうんだよ。」
「そっかぁ、そうだよな…でも、俺の相手はしてよな。」
話をしながら歩いていたら、学校に植わっている桜が見えてきた。桜はもう花はなく、若々しい葉が茂っていて、校門から校舎まで続いていた。
「澪、体育館こっち。」
夏夜の声で澪は我に返る。学校についていた。体育館の入口で靴を脱いで、佑夜はすぐに部室に行った。夏夜は体育館のフロアを覗いていた。
「あれ、マッキーまだ来てないの!?まじかぁ、マッキーに言うことあったのに。まぁ、いいや着替えてこよ。ってえ、え?何で翔がいるの!?」
「俺がいちゃわりぃかよ。」
「いや、悪くは無いんだけど、朝に弱い翔が朝練に時間より早くいるなんて、雪でも降るんじゃないの。」
「俺だって、早く来る時ぐらいあるわ。無性にバスケしたくなったんだよ。」
「ふーん、澪はギャラリーに行ってて」
と夏夜は言うだけ言って、着替えに行った。
夏夜はすぐに着替えてきて、練習に出ていた。
ある程度のウォームアップが終わった時、顧問のマッキーが出てきた。
「あ、マッキーなんで最初からいないわけ?ちょっと聞きたいことあったのに。」
今来たばかりのマッキーにずけずけとものを言う。
「お前な…、んで、なんだ?聞きたいことって。」
「澪がバスケ部に入っても大丈夫かっていう話!」
「えー!?」「はぁー?」
マッキーのなんか呆れた声と、2階から聞こえる澪の驚きが混ざった。




