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特殊薬物部隊SDT  作者: 山下 はじめ
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「今回のターゲットは木田雅子だ。危険薬物、トルマリン01の所持の容疑で、今回捜査する事になった」



次々にホワイトボードに貼り出されていく木田雅子の写真や経歴を見て由莉の顔がぱっと晴れた。

「すごいですね、この人。k-readエンターテインメントに勤めてるじゃないですか」

「何だそれは」

興奮して少し前のめりになる由利に高野は怪訝そうな顔をする。


そんな高野に

「今や国民的アイドル、SNCが所属する芸能事務所だよ」

と横から小川が説明を加えた。どちらかと言えば芸能情報に疎そうな小川からアイドルの情報が出てきたのがよほど意外だったのか、メンバーの驚いた様子に小川は何も言わず、中指で眼鏡をくいと上げた。



「それにしても水木ミーハーなんだな。どうでもいいこと、よく知っているなあ」

バカにしたような高野の言い方に

「ファンだからです。それに今やテレビで観ない日はない程の人気ですよ。知らない人がいるなんて、水木、驚きです。」

元からの負けず嫌いな性格も相まって、語気を荒げて言い返す由莉に、悔しそうに顔を歪めた高野が

水木(ミズキ)(オドロ)きって韻を踏んでるつもりか? 」

と訳の分からない突っ込みをいれた所で

「高野と水木ちゃんもブルテリアって感じだね」

小川による冷静な分析が下された。



「ブルテリアって何ですか?ヨーグルト? 」

「それはブルガリア。こっちは犬種だ。しかも小川の実家で飼ってる」

詳しいことは聞くなと睨みを効かせる高野に何かを察しおとなしく頷いた由莉は、武田の采配によって高野とバディを組むこととなった。




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