表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜の帳がおりる頃  作者: 神無 乃愛
第二章
17/17

7


 それが功を奏し、電磁波を感じにくくなったのはそれから数年経過してからだった。


 既に初期のビアは「毒ビア」と呼ばれ、哺乳類に対して猛毒の実となっていた。その実を分解して毒のみを抽出せよというのが、帝国からの指示だった。

 おそらく幻覚系の毒になるだろう。人体実験などしたくないというのがセグレスとトーマスの一致した意見だった。

 一粒の実を食べるだけで、中毒に陥る。下手をすれば麻薬と一緒だ。


 まったく、帝国から監視も兼ねてきている科学者どもは、余計なことばかりをする。


 毒があるからと、トーマスたちは研究棟の地下にこれをしまっておいた。それをあちらに持ち込んだ。そして、毒見に食べさせ毒があると分かれば、それを抽出しようとしたのだ。

 その毒の抽出に失敗。多数の犠牲者が出たとヴェルツレン家を通じて入ってきた。


 その時には嫌な予感がしていた。その嫌な予感があたった。


 バークス公爵領でこれを何とかしろ、と。しかも人体実験までこちらで済ませろと。それが皇帝の勅命なのだとほざいてきた。

 そうか。公爵領の人間がどうなってもいいのか。罪人を寄越さないということはそういうことだ。

 今までやって来た人体実験は、何度も罪人相手にやった後やっていたというのに。


 どこかの国の言葉で「木を見て森を見ず」という言葉があった。だが、今回は木すら見ていないと思う。

「どうやって突っぱねようかね」

 莫大な研究費では駄目だ。それを逆手に色んな実験をここでさせられる。そんなことをしたら、この土地は尚更駄目になる。

「トーマス、一つだけ方法があるぞ」

 にやりとセグレスが笑い、クレールは呆れていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ