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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ゆめのうち

こんな時、むつならどうするかなと颯介は思った。とりあえずソファーに座った。長い足を組んで、ゆったりと座った。ゆっくりと深呼吸をすると、むつなら出来る限りを尽くして暴れるだろうなと思った。そんな風に考えていると、何となく笑えた。追い詰められると笑うしか出来なくなる時があるが、颯介の笑みはそんな開き直った感じの笑みだった。


1人で笑っていると、ふとテーブルに残っている徳利に視線が向いた。持ち上げてみると、ちゃぷんっと音がした。中身が入っているのか、颯介はおちょこを手にして中身を注いでみた。


呑むつもりはなかったが、何となく出してみたのだ。徳利を斜めに傾けると、ぬるんっとした物が溢れ落ちてきた。ずるずると出てきたそれは、タピオカみたいに見えたが、薄い膜に包まれている。


何なのかすぐに分かった颯介は慌てて立ち上がると、その場から離れた。子供の頃によく、池なんかで見た事がある物だ。そう思うと、鳥肌が立ってきた。

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