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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ゆめのうち

颯介が手早く着替えをまとめると、2人は再び電車に揺られてむつのマンションに向かった。


「あ、夕飯のメールどうします?」


「うーん…祐斗君が食べたい物で良いんじゃないかな。俺はそんなに食欲もないかな」


余程、体調がおもわしくないのか颯介は何でも良いからメールしておいて、と言った。祐斗は悩んだ結果、和食とだけ打つとメールを送信した。


「かなり、体調悪いみたいっすね」


「体調が悪いのかな?それなら、寝れるはずなんだけど」


首を傾げ、颯介は疲れたように溜め息をついている。祐斗はそんな元気のない颯介を、心配そうに見ていた。


電車を降りた2人が、むつのマンションに着く頃には外は真っ暗になっていた。マンションのエントランスで、インターフォンを押すとすでに帰ってきていたのか、むつは出た。オートロックを開けて貰い、部屋にあがるとすでに良い香りがしていた。



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