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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ゆめのうち

道場備え付けの更衣室から、着替えと鞄を引っ張り出してきた西原は、畳の上で胴着を脱いだ。祐斗と颯介もその場で上を脱ぐと、荷物を取りに行った。


「何、にやにやしてんだよエッチ」


西原がむつに言うと、むつはふふっと笑って、西原の胸や腹、腕をペタペタと触った。


「何してんすか?」


「ん?筋肉チェック?」


むつは颯介の腕や胸もペタペタ触っている。


「むっ、むっちゃん?」


「うん、良いね…美味しそう」


ペタペタ触っていたかと思うと、颯介の横っ腹を指で摘まんでいる。颯介は、むつの言葉にぎょっとした。


「噛みごたえありそう‼」


「え?…むっちゃん?」


「噛みたいわーっ」


ふふっふふふっと怪しく笑いながら、むつは颯介の横っ腹を何度も何度も摘まんでいた。そして、むつは颯介を見上げた。懇願するように見上げられたが、颯介は何も嬉しくはなかった。


「いっ、嫌だからね」


「けち」


むつが拗ねたように言うと、祐斗と西原は笑いながら胴着を片付けていた。

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