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ゆめのうち
颯介も同じように、むつを担ぎ上げ軽く膝の曲げ伸ばしをした。颯介の背中に乗っているむつは、脱力しきっているようだった。
「ありがと、背中伸びたわ」
「怖くないの?」
「えー?持ち上げられるのが?怖くないよ。ってか、だから颯介さんにお願いしたんだよ」
腰を捻ったり、足首を回したりして、むつは畳の上でぴょんぴょん跳んでいる。着地の際には、全然足音がしなかった。
「さてと、軽く走ろっか」
すでに真っ暗になっている外を見ながらむつが言うと、祐斗は凄く嫌そうな顔をした。颯介は嫌とは言わずに、出ていこうとするむつと西原がついていった。
「祐斗君は走るの苦手?」
「苦手ってより…西原さんにはついて行けないし、むつさんにも湯野さんにも敵わないし…走るのは嫌いです」
きっぱりと祐斗が言うと、颯介はすくすくと笑った。




