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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ゆめのうち

思ったより近かったのか、颯介は洞窟から出ると目の前は火の海と言っても過言ではないような有り様だった。


その中央に、長い髪を背中に垂らした女が立っている。むつだ、と思った。むつは颯介に気付いたのか、振り向くとにやりと笑った。むつだと思ったその女の顔は何故か靄がかかったように、はっきりしなかった。


がらがらと足元が崩れたのか、女が落ちていく。颯介は駆け寄ろうとしたが、火が大きく燃え上がり立ちはだかっていた。颯介は、女を落ちていったであろう穴を見ているしかなかった。


そして、気付くといつの間にか場所が変わり、公園の遊具、ジャングルジムの上に座っている自分が居た。下を見ると、むつらしき女が上を指差していた。雨が降るから中に入ろう、と言っている。颯介はその女に付いて行くように、ジャングルジムを下まで行き、鉄棒のような隙間のある橋を渡っていく。後ろから誰かが、付いてくるのも分かっていた。顔も名前も知らない何人かが周りに居た。



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