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ゆめのうち
昼食を終えると、むつは片付けをしてコーヒーを入れた。颯介の所に持っていくと、颯介はすでにうとうとしている様子だった。むつは自分が使っている大判のストールを出してきて、そっと颯介にかけた。普段、肩から羽織るようにして使っている厚手で大きな物だが、颯介には少し小さそうだった。
颯介の胸元で丸くなっていた管狐は、颯介とむつを見比べるとむつに付いて行った。
むつがコーヒーを持って来たのもストールをかけてくれたのも、管狐がむつと共に行ったのも颯介には分かっていたが、目を開けるのが怠かった。
微かにキーボードを打つ音が聞こえていたが、それも段々と遠ざかっていく。颯介はゆったりと眠りに落ちていった。
夢の中なのか、颯介は気付くと暗い洞窟のような所に居た。近くに他に人が居る気配も、いつも一緒のはずの管狐の気配もなかった。遠くに見える明かりの方に、颯介は歩き出した。




