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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ゆめのうち

「はい。今日は急ぐ仕事ないし、予定も入ってないでしょ?無理しないで、休んで良かったのに」


机に置かれたマグカップからコーヒーの香りが、漂ってきていた。颯介は、礼を言ってマグカップに口をつけると、眉間にシワを寄せた。


「ちょっと、入れすぎた」


むつはすくすく笑って、向かい側の席に戻るとまたパソコンの方に視線を戻してカタカタとキーボードを打ち始めた。


「休んだら、むっちゃん1人になっちゃうでしょ?社長休みなんだから」


「そんなの気にしなくて良いのに。どうせ暇なんだからさ…午後から半休取る?たまには、公休以外の休みも大事だよ」


本当に心配しているのか、むつはじっと颯介を見ていた。そんなむつの様子が伝わったのか、颯介は微笑むとそうさせて貰おうかな、と言った。


安心したように、むつは笑みを浮かべるとまた視線をパソコンに戻した。時おり、何かをメモしたりファイルから紙を取り出したりしながら、黙々と事務作業をしている。


颯介は、そんなむつを見ながら欠伸をすると、報告書で手をつけていない物があったのを思い出し、引き出しを開けた。


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