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よっつのこわい
身支度を整えた冬四郎とむつは、揃って書斎のドアの前まで行くと、どちらがノックをするかで譲り合った。だが、そんな事をしていると、内側からドアが開けられた。
「うっわ」
「あーっ‼」
冬四郎の嫌そうな声とむつの嬉しそうな声が、重なった。
「ったく、あからさまに嫌そうな声すんなよ。むつ、おはよう久しぶりだな」
「にいにっ‼おはよう、いつ帰って来たの?」
「今朝だよ。さ、入りなさい。父さんが待ってる」
ドアを開けたのは冬四郎の2番目の兄だった。父親が待ってると聞き、冬四郎とむつは顔を見合わせた。だが、逃げる事は出来ずに、そろそろと中に入った。
「おはようございます…あっ‼」
2人が揃って挨拶すると、父親は苦笑いのような笑みを浮かべていた。
「おはよう。ま、座りなさい」
冬四郎とむつは、父親の向かい側にあるソファーに大人しく座った。冬四郎は嫌そうな顔をしたままだが、むつは父親の横に立つ3人の男を見て嬉しそうな顔をしている。




