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よっつのこわい
最初に放った式神は、雷の影響でか所々穴が開き、黒くすすけてきている。そして、あっという間に炎をあげて灰になった。支えがなくなった雷獣は落下しそうになったが、むつが新に放った2体がそれを受け止めた。
だが、怒っている雷獣は、自分が落ちそうになった事も、尻尾を引っ張ったむつが燃え尽きた事も、今むつが2人居る事にも気付いていないようだ。
「さっきよりデカいの来るな」
「みたいね」
冬四郎はむつを背中にかばうようにして立った。そして、雷獣とむつの姿の式神を見ていた。
かっと目が眩む程の光だった。どんっと大きな音と共に、先程よりも太い光の柱が立ち上った。
冬四郎は薄く目を開けて、その光景を見ていた。とんっと背中を叩かれたような気がして振り向くと、ふらついたむつがしがみついていた。
「眩しい」
「諸に見たのか?」
雷獣から視線を反らし振り返った冬四郎は、そっとむつを抱き寄せようとしたが、その手はむつの肩に置かれただけだった。




