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よっつのこわい
怒られた冬四郎は再び、雷獣からの攻撃を避けながらどうしようかと悩んでいた。空を見上げると、稲妻が見えてきた。近付いてきている。だが、もっと近く。確実にこの今居る頭上くらいに来て欲しい。
そう思い考えていると、ふらっとむつが横を通りすぎていった。ぎょっとした冬四郎は、むつを止める間もなかった。
むつは少しふらつきながら雷獣に近寄ると、ひょいっと抱き上げた。むつに抱き上げられたせいか、冬四郎に向けられていた稲妻が止んだ。
にこにこと笑いながらむつは、雷獣の小さな頭を撫でている。雷獣も安心しきっているのか、尻尾を振っていた。だが、急に雷獣はぎゃんっと鳴いた。むつも冬四郎と同じように尻尾を引っ張っている。
「おい、むつ離れろ‼」
駆け寄ろうとした冬四郎は、ぐっと腕を引っ張られ驚いた。
「しろーちゃんもね」
むつが後ろで冬四郎の腕を掴んでいた。
「あ、あっちは誰だ?」
「式神。さっきの箱に切り取る前のがあったから、指で千切って作ったの…いびつになったわ」
そう言うと、むつはもう2枚ほどぼこぼこに千切られた人形を投げた。




