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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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よっつのこわい

「変って?」


「この辺にだけ、あぁも稲妻が留まる事ってないだろ?雲は流されていくもんなんだからな」


「この子が戻ってくるのを待っててくれてる、って事かな?君はどうやったら戻れるの?」


むつは雷雨を顔の前に持ち上げて、雷獣に聞いているが、何かを言ってくれるわけではない。


答えてくれるのを期待してたのか、少しがっかりしたようなむつは、雷獣を抱きながら、じっと空を見上げていた。


雷雨も空が気になって仕方ないのか、むつと同じように空を見上げている。その様子を見ていると、冬四郎も早く雷獣を空に戻してやりたいと思えてくる。


「あの雷…変だね」


「だから、さっき言ったろ?」


「そうじゃなくて。稲妻ってあんなに常に地上に向かって真っ直ぐ向かわないよね?」


むつの指摘を受け、冬四郎は稲妻が走るのを見ていた。あっちこっちで、稲妻が走ったが、どれも地上に向かって真っ直ぐに伸びている。


「って事は、どういう事だ?」


「探してるんじゃないかな、この子を」


雷獣は前足を空に向かって動かしている。早く帰りたくて仕方ないようだ。


「もっと下まで伸びたら、拾ってもらえるのかも」


「下まで伸びたら、落雷になるだけだろ?また雷獣が増えるんじゃないか?」


「たぶんね」



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