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よっつのこわい
倉の前に立ち、冬四郎は鍵があるとい地面の水道の元栓のような蓋を開けた。中には、少し大きな飾りのような鍵が入っていた。
がちゃっと南京錠を外し、扉を開けると湿ったような黴臭いようなにおいがした。
むつは、慣れてきたのか大人しい動物を片手で持つと、ペンライトで倉の中を照らした。そして、奥の棚に近付いた。
「ここは初めて入ったけど…凄いな」
冬四郎が感心するのも、そのはずだった。倉の中には、大量の本と何か分からない置物など色々な物が所狭しと並んでいる。
「玉奥のおじさん…何を目的にこんなのを置いていたんだろうな」
冬四郎が手に取ったのは、砂の入っている盆だった。むつも分からない、といった顔で首を傾げている。
置物なんかを物色している冬四郎をほっといて、むつは棚から古い和本を引っ張り出した。埃が舞って少し咳き込んだ。
全部を引っ張り出すと、ひんやりとした床にあぐらをかいて座った。動物はまだ、少しぱりぱりと稲妻を放っているが、大人しくむつの足の間で丸くなっている。




