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よっつのこわい
2人は揃って遊具の方に向かった。無意識のうちに、少しだけ早足になっていた事には気付いていない。
「すごっ…何あれ、ばっちばち」
むつの言う通り、遠目ではぱりぱりとしているように見えた。だが実際に小さい稲妻が、ばちばちと鳴っているように見えた。
「何なんだ?」
「分からない。近付くの危ないかな?」
そうは言いつつも、すでに興味津々の様子のむつは、恐がりつつも近付いていく。
小さい稲妻は近付いてきたむつと冬四郎を威嚇するように、2人の目の前をばちばちと音をたてて通った。
「むつ、やめとけよ」
冬四郎が引き留めようと、むつの腕を掴もうとしたが、ばちばちと稲妻が通り慌てて手を引っ込めた。
稲妻が目の前を通ろうと、大丈夫なのかむつは、ゆっくり近付いていく。そして、地面がぬかるんでいるのも気にせず、膝をついてしゃがみこんだ。
「おわっと」
手の側で稲妻がばちばちと鳴ると、流石に驚いたのかむつは傘を落とした。泥のついたとってを掌で拭い、傘をさし直している。その落ち着いた様子に冬四郎は、驚くばかりだった。
冬四郎が少し離れた所で立ち尽くしてると、むつは塊のようになっている稲妻の中に手を突っ込んだ。そして、すくいあげるように何かを掴んでいる。




