表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
187/1310

よっつのこわい

京井の店でワインを2本選び、つまみのお土産を買い、冬四郎の運転する車は高速道路をのびのびと走っていた。


助手席のむつは、ぼんやりと同じような景色の続く道を見ている。ラジオや音楽を流していないせいか、静かすぎて冬四郎は何となく居心地が悪かった。


運転しながら、ちらちらとむつを見ていると、その視線に気付いたのか、むつが冬四郎の方を向くように座り直した。


「なーにーよ?」


「いや…なんつーか。お前、彼氏とか出来たらあんな風に洗濯物干してやったりしてたのか?」


「んー?どうだったかな?先輩の時はわりとしてたかな?他の人の事は覚えてない」


聞くんじゃなかった、と冬四郎は少し後悔したが興味はあった。


「他って、何人の彼氏が居たんだ?」


「さぁねぇ…片手くらい?しろーちゃんはどうなのよ?今、彼女は?」


「今は居ない。もう何年だ…?あれ?30になってから彼女居たっけか?」


「えっ‼そんなに長く居ないの?やっぱモテないのかぁ…そろそろ彼女欲しくなったりしないの?」


冬四郎はむつをじろっと睨んだ。睨まれても気にもしてないのか、むつはくすっと笑った。


「モテなくて悪かったな。彼女なぁ…必要はないからな。むつは、どうなんだ?彼氏欲しいとか」


「そうね…欲しい、かな?たまーに、やっぱねぇ1人じゃつまんない時あるし。ご飯とか作っても楽しくなかったりするし」


「ふぅん?好きな人は居ないのか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ