163/1310
ちぇんじんぐ
「本当にこの辺か?露店どころか、人が全然居ないぞ」
冬四郎がやってきてそう言った。祐斗は、頷くしかなかった。
「ふん…よし、昨日この辺に来たのは何時頃だったか覚えてるか?」
「終電前だから23時前後かな」
冬四郎の質問の意図が分からなかったが、祐斗は答えた。西原、篠田、山上は冬四郎が何の為に質問をし始めたのか分かったのだろう。側にやってきて、冬四郎と祐斗の会話に口を挟まずに聞いていた。
「その前はどこで何をしてた?」
「祐斗と颯介さんと鶏いちで呑んでた」
「それ以前は?」
「仕事してたよ」
「…だ、そうです」
「よし、なら行きましょうか」
篠田は腕時計を見て頷いた。
「何処へ?」
山上を含めた警察官たちは、事を理解してるようだったが、よろず屋の三人と京井、こさめには全く分からなかった。
「昨日の足取りをたどれば見落としが見付かるかもしれない、って事だよ」
「西原君の言った通りです。元も含めて警察官が四人も居るんですよ、大丈夫です」
篠田が自信満々にそう請け負ってくれた。




