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ちぇんじんぐ
散々泣いて落ち着いたのか、祐斗は西原の隣で大人しくサングリアをちびちび呑んでいる。だが、食欲はないのか箸を持つ事はない。
膝をかかえて座り、じっと足を見ている。実際に足を見ているのかは、分からないが視線はずっと下に向いたままだった。
だが、ふいに顔を上げ立ち上がった。山上と颯介が並んで座っている後ろに行くと、すとんっと座った。
「どうした?」
「社長の探してた本ってのは見付かった?」
「見付からなかった」
「あれだけの量があれば仕方ないですよ」
少し気まずそうに答えた山上を気遣ってか、颯介がフォローをしていた。祐斗は、あまり気にしてないのか、期待してなかったのか、下唇を指で撫でながら、素っ気ない返事をした。
祐斗はどこを見てるのか、ぼんやりとした目をしていたが、むつ(祐斗)の声を聞きそっちに目を向けた。
むつ(祐斗)は西原と冬四郎に挟まれて座り、なかなか楽しそうに話をしている。
「まさか、祐斗君に負ける日がこんなに早く来るとは思ってもみなかったから、焦った焦った」
「だろうな」
西原と冬四郎は染々と言いながら、むつ(祐斗)を見ていた。




