GÜN DOĞARKEN
第1章:1日の幕開け
日は昇り始めたばかりで、時刻は午前6時30分を示していた。眩しい黒髪をなびかせながら走って崖の縁へと近づく。彼女の笑顔の裏側にある陽の光のように眩しく、そして温かい……。心を溶かすその笑顔は、私にとってのすべてだった。乾いた土を踏みしめ、悪臭が漂う中でも気にせず駆けていく。崖の縁にたどり着くと彼女は足を止め、輝く瞳で自分の高鳴る鼓動を隠そうともしなかった。腕を引っ張られ、私も彼女の隣へと引き寄せられた。
太陽は本当に美しかった。黄色、オレンジ、赤みがかった色合い、そして取り残された数個の星の光が、夜の暗闇をほんのりと薄れさせ、代わりに太陽の美しい光が満ちていく――。
私の太陽であるアイリ(愛莉)なしでは、私は生きていけなかった……。彼女の手を握りながら、胸の奥で何かがざわつき始めた。理由も分からないまま、アイリを強く抱きしめると、急に恐怖心がこみ上げてきた……。身体がかすかに震え、手が震えている。私はショックのあまり、彼女の気高くしなやかな肩から顔を背けた。振り返ったとき、喉から押し上げられるような嗚咽が漏れ、血を吐いていた。彼女の瞳の中で光が消えかけていく。自分の手を見下ろすと、そこにあったのは彼女の体に突き刺さったナイフだった。どうして自分の身体にこんなものを突き刺していたんだ? 愛する人を、私はナイフで刺してしまったのか。命を奪ったという耐え難い苦痛に顔を歪め、ナイフの柄から手を離した。震える手で、驚愕と痛みに満ちた表情のまま彼女をじっと見つめる。彼女の体はゆっくりと衰弱していた。
目から涙がとめどなく溢れ出し、叫び声を上げたいほどのヒステリックな衝動に駆られた。その時、彼女の頭を優しく包み込む、長い爪を持った手が触れた。そして、あの声が聞こえた。
「お前も今や、一つの『夜』から何ら変わらない」
この言葉を聞いた瞬間、私は自分自身を見失った。そして、愛する人を――。
アイリの身体は地面へと崩れ落ち、そのまま崖の下へと落下していく。私はそれを理解する間もなくバランスを崩し、彼女と一緒に崖から落ちそうになったが、彼女はほんの1メートルほど下を落下していた。私はまだ彼女の手が届く距離にいた。その時、頬を打つ冷たい風が身体を冷やし、まるで私を死へと誘っているようだった。アイリの、すでに冷え切った身体の上を流れる、中央が血に染まった白い着物が風に揺られて虚空を見つめている。長く美しい彼女の身体を見つめた後、景色に目をやった。微笑みながら下を振り返ると、アイリは地面の岩肌に叩きつけられ、その身体はバラバラに砕け散っていた。そのコンマ数秒後、胃が耐え切れず、まさに彼女と同じ運命を辿ろうとしたその瞬間、私の胸に深い安堵が満ちていった。死の恐怖など消え失せ、私を包み込むこの重荷がやがて消え去ることへの安堵――。
バスタブの中で藻掻きながら目覚めた。浴槽の中で眠り込んでしまっていたらしい。朝が来ていた。先ほどの出来事はすべて悪夢だった。ほぼ毎日のように見ている夢だ。しかし、毎回息せき切って目を覚ます。自分の裸の身体を見下ろし、過剰に発達した筋肉を確認する――。アイリが生きていれば、こんな私を愛してくれただろうか? そんな考えが頭をよぎる。
バスタオルを手に取り、腰に巻いた。筋肉がこれほど硬くなっている理由が分からなかったが、ニーナ(Nina)が以前こう言っていたのを思い出した。
「別の世界の身体に変わっているのだから、当然いつもとは違う反応をするはずよ」
何とか着替えて部屋を出ると、私は階段を降りて全員の役割が貼り出された掲示板に向かった。今日の私の役割は「植木の剪定」だった。あぁ、なんて素晴らしい朝の木々の剪定だろう(皮肉だ)。1階に降りると、ナラ(Nara)がバラに水をやり、手入れをしているのを見かけた。彼女はアイリのように気品があったが、彼女に対しては同じ感情を抱けなかった。アイリはもっと特別だった。彼女はすでに自分の心をアキラ(Akira)に捧げていた。あの冷酷で無愛想な男とナラのように繊細な少女を傷つけるのは、ナイフで刺すよりも痛むだろう。この少女を、あの男から守らなければ……。
午後になり、ゆっくりと修練場(道場)へと向かった。暑い気候の中で鍛錬を行うと、Tシャツが肌にぴったりと張り付いた。アイリはこれが私を不快にさせることを知っていた……。あぁ、彼女が恋しい。否定はしない、本当に彼女が恋しかった。
上着を脱ぎ、修練を始めた。今日は木刀を使うことになっていた。これは私の敏捷性を鍛えるために必要なものだった。修練場の窓から差し込む夕日が、あたりを鮮やかなオレンジ色に染め上げていく。私も汗でびしょ濡れになっていた。もしアイリが見ていたら、どれほど魅力的かと褒めてくれただろうに。そして私は顔を背けながら、そんな妄想をする自分がどこか滑稽で、心の中で密かに嬉しく思っていた。
彼女にその気持ちを打ち明ける機会は永遠に訪れなかった。そして、それが後悔として残る。いつも自分が頑固だったから、こんなことになってしまったのだ……。
自分自身が憎い。絶対に彼女にはふさわしくない。きっと彼女の魂は別の誰かと結ばれてしまうだろう……。
そんなことを考えているうちに夕暮れとなり、時計を見ると19時27分を示していた。その瞬間、背筋に悪寒が走り、首元にかけて下げていた黒い黒曜石のペンダントが微かに光を放った。胸の奥で何かが動いた……。これは一体どういうことだ? 私の魂に、何者かが繋がっている。だが、それは誰だ?
「お前は誰だ!?」
静寂を切り裂く声にハッとした。目の前には、薄い絹とクリーム色の布でその神聖な身体を包み込んだ女性が立っていた。彼女の顔には瞳がなかった――何とも不気味に、顔面も同じクリーム色の布に覆われていながら、人間よりも白く、どこか滑らかで、まるで本物の神のようだった。私は驚愕で目を見開きながら彼女を凝視した。その声は聞き覚えがあった。その声が、私の胸を激しく高鳴らせた。
「本当に……君なのか、アイリ?」




