第33話 古文書の管理者
冒険者になった俺に課せられた最初の探索は、皮肉にも冒険者ギルドが秘蔵する古文書が対象である。
オリヴァーさんとマルタが交わした取引も、それを目的とした協力だった筈だ。
なので、そのままギルド本部の中を案内されるのかと思ったのだが、意外にも、エッカルトさんとマルタは俺をギルド本部の外へと連れ出した。
「じつを言うとね。ギルド本部にあるのは事務的な書類ばっかりで、貴重なお宝の類いって皆無なのよ」
そう説明するマルタに、俺は首をかしげて尋ねてみた。
「ギルド本部って、冒険者が採取した素材や財宝なんかが鑑定の為に持ち込まれるんですよね?」
「一時的に保管されるけど、だいたいはその日のうちに運び出されるわね。他のギルドから依頼のあったものは、そのまま依頼元に直行よ。代金なんかも商人ギルドに委託するから、現金もほとんど置いてないわ」
マルタの言葉に、エッカルトさんも皮肉な笑みを浮かべてうなずいた。
「俺が言うのもなんだが、冒険者ギルド本部ってなぁ、素性の怪しげな連中が大勢出入りするところだ。そんなところに貴重品や金銭をまとめて保管するってのも物騒な話だろ」
「はあ」
俺としては、なんと返事してよいものやらわからず、曖昧に相づちをうつしかない。
「そんなわけで、即座に捌けないブツなんかはランクに合わせて、それぞれにギルドと専属の契約を結んだ冒険者が保管してるってわけだ。その契約も実際には何人かを介した、ややこしいもんなんだがな。保管場所から何から、そうやって分散させておくってのが、冒険者ギルドのやり方だ」
要するにリスク分散と言う考え方が根底にあるようだ。
「冒険者ギルドが国家やら宮殿に対して独立性を保っていられるのも、こうしたやり方のおかげなんだぜ。いかな冒険者ギルド本部でも、騎士団や魔術師を抱える宮殿が本気を出せば、あっさりと制圧されちまうからな」
ギルド本部に貴重品や財産を集積させていたら、その時点で全てが召し上げられてしまう。
だが、こうやって複雑に入り組んだ仕組みで分散させておけば、そのリスクは圧倒的に減るわけだ。
それにしても、宮殿って、ギルドと協調してるわけじゃなくて、隙あらば食らいつくそうって姿勢なんだな。
確かに絶対君主制っていうなら、独立した組織、それも固有の武力を持つ存在を、簡単に容認する筈も無いか。
これまた、ファンタジーな世界には不釣り合いな、世知辛く、殺伐とした話である。
「ああ、それで」
俺は腑に落ちるところがあった。
オリヴァーさんに聞いた、数年前の話である。
勇者召喚の為に、騎士団や魔道士が総動員で古文書の類いを収集する中、どうして冒険者ギルドが例の古文書を秘匿することができたのか。
つまりは、この分散保管のシステムによって、それが可能だったわけだ。
「で、これから案内するのが、古文書の保管を任されている冒険者のところってわけ」
「たまたま、コネがあったんで、俺たちはそれを知ってるんだ」
そう言うと、エッカルトさんは真剣な表情になって釘を刺した。
「本当は、専属契約の事を含めて全部内密な話なんだぜ。俺たちはさっき言ったコネでお目こぼししてもらってるんだがな。お前もギルドお抱えの暗殺者に喉首をかっ切られたくなかったら、迂闊な相手に話すんじゃないぞ」
暗殺者なんてものまで、抱えているのか。
初めて知らされる冒険者ギルドの暗黒面に、俺は思わずコクコクとうなずいたのだった。
そんな感じで、マルタやエッカルトさんと話をするうちに、冒険者ギルド本部からいくつかの通りを過ぎ、オリヴァーさんの住まう界隈のような、飲み屋らしい拵えの店が並んでいる区画の手前に来た。
もっとも、あちらの方は怪しげで危なげだが、こちらの方はだいぶ瀟洒な感じがする。
「すまんが、俺がつきあえるのはここまでだ。さすがにパーティーリーダーが、堂々と掟破りをやらかすわけにもいかないからな」
足を止めたエッカルトさんがそう言うと、マルタがいたずらっぽく微笑んだ。
「そんなこと言って。本当は師匠が怖いんでしょ?」
「お前やカーヤはともかく、男と生まれて、師匠が怖くないやつなんかいるもんか。ゴットリープやイザークなんか、ここまでだって来たがらねぇぜ」
どうやら、古文書の保管者は、〈暁の翼〉の師匠に当たる人物のようだ。
つまり、さっきから話に出てくるコネってのが、その師匠なのだろう。
エッカルトさんが会うのを尻込みし、ゴットリープやイザークが近寄るのを躊躇うほどの人らしい。
「そ、そんなに怖い人なんですか?」
思わず尋ねると、エッカルトさんは「あー」とも「うー」とも聞こえる奇妙な声を出した。
そして、あらたまった様子で、俺を頭のてっぺんからつま先までジロジロと見ると、自信なげにうなずいた。
「うん、お前なら大丈夫だろ。たぶんな」
「はい?」
「あの人は、女と……その、言い方が悪くてすまんが、一人前じゃねぇやつには手を出さない主義だ。安心していいぜ」
つまり、俺はまだ半人前だから大丈夫ってことか。
確かに冒険者に登録したてのホヤホヤだから、反論する気にもなれないけど。
エッカルトさんに見送られつつ、俺はマルタに案内されるままに、その区画に足を踏み入れた。
オリヴァーさんの住む界隈と異なり、この区画では、きちんと店名が記載された看板が掲げられている。
そうした看板に目をやりつつ歩いていると、マルタがある店の前で足を止めた。
周囲の瀟洒な雰囲気とは明らかに異なる、派手な色の店である。
看板には『目覚めた漢達』と記されていた
その瞬間、何故だかわからないが、俺は凄まじい悪寒を覚えた。
(やばい。ここは危険だ。近寄っちゃ駄目なところだ)
俺の第六感が金切り声でわめき散らしているようだった。
そんな、意味の分からぬ恐怖にとらわれた俺を見て、マルタは感心したように呟いた。
「へぇ、危機を察知する能力はたいしたもんね」
そして、ニヤリと笑って言った。
「どうするの? 逃げ出すなら止めないわよ。でも、オリヴァーがどう思うかしらね」
それを聞いた俺は、今朝方に「う~、水、水ぅ~」などと二日酔いに呻きながら、寝室から這うようにして出てきたオリヴァーさんとマルタの姿を脳裏に浮かべ、慌ててそれを打ち消した。
二人とも、寝ていたまんまの格好、つまり、すっぽんぽんな全裸だったのだ。
オリヴァーさんは今までにもそんな振る舞いをしていたわけだが、マルタも結構無頓着だった。
「別に減るもんじゃないし、魔物狩りで野宿を続けてたら、そんな事かまってられないわよ。だいたい、出るものを出さなきゃいけない時もあるんだしさ。みんなの目が届かないところで無防備な格好してたら、命がいくつあっても足りゃしない」
などと、平然と言ってくる。
一応、そういう局面では男達は視線を逸らすとのことだが、そんな事を続けていれば、ある種の神経が摩耗するのは当然かもしれない。
――いかん、あんまり今朝のインパクトが強かったんで、思考が脇道にそれた。
ともあれ、マルタの言うとおり、ここで逃げ出してはオリヴァーさんは怒るだろうか。
目の前の店も怖いが、怒ったオリヴァーさんはもっと怖い。
だけど、あの人が怒るのは、俺が勇者として相応しく無い行動をした時とか、もしくはその為の鍛錬なんかを怠ったりした時なんで、反駁しづらいんだよな。
今のところ、この世界で、唯一、俺こそが正統なる勇者であり、落ちこぼれの員数外じゃないって言ってくれているオリヴァーさんである。
その期待を裏切るような真似は、俺にはとてもできない。
ただ、なんとなく、だが。
この店の扉の奥から感じる恐怖は、逃げ出しても咎められないような、そんな次元のものであるようにも思えた。
「どうするの?」
マルタが重ねて問いかけてくるので、若干迷いつつも、俺は覚悟を決めてうなずいた。
それを見た女冒険者は店の扉を開け、ずかずかと中へと入っていく。
「師匠いる? あたしよ、マルタよ」
俺は及び腰になりながらも、その後をついて行ったのだった。
店内はそこそこの広さがあり、奥に酒瓶の並ぶ棚とカウンター、手前にはいくつかのテーブルが並んでいた。
そして、そのテーブルの一つを、一人の男が乾いた布で磨いているところだった。
「あ、てめぇは!」
その男は俺に気づくと、険しい表情で睨み付けてきた。
(誰?)
という疑問を感じるより早く、俺のうなじに張り付いていたガノンが、その男に関する記録情報をフォローしてくる。
「あの時の盗賊か!?」
いつぞやに、〈暁の翼〉と居酒屋で顔を合わせた夜、その帰り道で、オリヴァーさんの所持する『お宝』を狙って現れた覆面連中の、そのリーダーだった。
無力化した後、残らず覆面を引き剥いだ上で、居酒屋まで戻って〈暁の翼〉に事後の処理を頼んだわけだが、そいつが何でここに?
俺が尋ねるようにマルタを見ると、女冒険者は軽く肩を竦めた。
「騎士団に引き渡したって、賞金が出るわけじゃないもの。だったら、ってことで、全員、ここに連れてきたわけ。ちょうど、師匠にも店の手伝いが欲しいって言われてたしね」
「ふ、ふざけるな。おかげで俺たちがどんな目にあったと思ってるんだ」
「あら、じゃあ。騎士団に引き渡された方が良かったの? あんた達みたいな外からの人間は、片っ端から首を刎ねられるのがオチよ」
「く……だ、だからって……こんな」
「大の男が徒党を組んで、か弱い女性と半人前の坊やを狙ったんだから、相応の罰を受けるのが当然でしょ。それとも、命永らえた事に不満でもあるっての?」
半人前の坊やって、やっぱり俺の事なんだろうな。
反論する気はないが、大して年の変わらないマルタに言われるのはちょっとなぁ。
ま、それはいいか。
俺としても、連中が心底の悪人とは思えない部分があったので、首を刎ねられるような事にならなくて良かったと思っている。
景気がよくなったアンベルクに、国外から来たって事は、要するに出稼ぎに来たのだろう。
そんな事情の人間が、結構な『値打ちもの』を見せられた(?)のだから、魔が差す事があっても不思議は無い。
別に連中を擁護するわけでもないが、結果として誰も傷つかなかったのだから、現代日本人の感覚で言えば、処刑までいくのはやり過ぎだと思った次第だ。
(しかし……連中、どんな罰を受けたんだ?)
五体満足な男の様子に一応の安堵感を覚えつつも、俺は嫌な予感がして、聞きたくないと言う思いが強い。
「い、いや、別に不満があるわけじゃない。むしろ、満足したっていうか。ただ、ちょっと……最初は、もう少し優しくしてほしかったかなって」
マルタの詰問にそんな答えを返しつつ、顔を赤らめ、身体をくねらせながらテーブルに「の」の字を書いている男を見て、俺は先ほどから感じている恐怖が、いや増すのを覚えた。
結構がっちりした体格の男は、捕らえた時の服装とは全然別の服に身を包んでいた。
いや、これを服と言っていいものか、どうか。
胸までしかない丈の短い革製のベストに、同じくらいに丈が短い、これも革製の上着はいいとしよう。
だが、ボトムの方は、なんと、同様な革製なブーメランパンツに、ごつい造りの長ブーツである。
見事に割れた腹筋を初めとして、逞しい腕や足、そしてもっこり具合が剥き出しな格好なのだ。
(や、やばい。やっぱり、ここはやばいって)
俺の中で響き渡る警報は、そのレベルを急上昇させていった。
そして、店の奥から「おお、マルタか」と言いながら、この店の主が現れた瞬間、その水準がデフコン2――最高度に準じる防衛準備状態まで引き上がったのを感じた。
「紹介するわ、コウイチ」
俺の心情を知ってか知らずか、マルタが淡々とした態度で、その人物を示した。
「あたし達の師匠にして、冒険者ギルドAクラス認定のガイナス導師よ。今は引退して、この店の経営をやっているの。ま、表向きはってことだけど」
導師とは、ギルドからAクラス認定を受けた人物に対する尊称だそうだ。
アンベルクでも五人とはいない、そのAクラスの冒険者は四十代も後半と見える、筋骨逞しい大男だった。
頭髪を短く刈り、口ひげは整えつつ、あごの方はそり跡も青々しい。
やはり、丈の短い革製のベストに、もっこりなブーメランパンツと言う格好で、これがこの店の制服のようだ。
「マルタ、その小僧はなんじゃ? 儂の好みは、こいつらのような逞しい漢か、見目麗しい美青年じゃと知っておろうに」
凄みのある野太い声と老人のような口調で、ガイナス導師はそう言いながら、太い腕で盗賊のリーダーだった男の腰を乱暴に抱き寄せた。
男の方も「あん、人前で」とか言いつつも、まんざらでも無い様子である。
「まぁ、最近は思うところもあり、美少年を愛でるも良いと趣旨を変えておるがの。しかし、その小僧はどれでもないようだが」
つまり、この店は、看板通りにそっち方面に目覚めた漢達が集う場所なのだ。
(や、やっぱり、ここはやばいとこだった)
人間である冒険者と言えども、Aクラスともなれば上位種の魔物を相手にするのとかわらないと言われている。
事実、ガイナスなる人物には、それだけの桁外れな力量を感じさせるものがあった。
ギルドとの専属契約をカモフラージュする意味で、表向きは引退している事になっているのだろうが、そんな気配は毛筋ほども無い。
要するに、マルタ達の師匠は、現役バリバリなAクラスの男色家だったのだ。
あらゆる意味で、今の俺には万が一の勝ち目もない相手である。
正直、俺は泣きそうな気分だった。
そんなガイナス導師が、少し考え込むようにして、肉食獣のような視線を俺に向けてきた。
「ま、一度くらいはゲテモノを喰って見るのも一興かもしれんな」
訂正しよう。俺は半分泣いていた。
「この坊やは、そんな事で連れてきたんじゃないわよ」
マルタがさすがに苦笑しながら、ガイナス導師の視線から、俺をかばうような位置を取った。
「それに、彼は今日冒険者になったばかりなのよ」
「まだ、半人前か。なかなかの珍味と見たが、そういうことなら、手を出すわけにもいかんかのう」
珍味って何だよ、珍味って。
そう思いながらも、俺は抗議しようという気力すら沸かなかった。
「師匠もオリヴァーを知っているでしょ。この坊やに何かあったら、彼女が黙ってないわよ」
「むぅ。その名を聞いては、ますます手が出せんな」
ガイナス導師がそう言うのを聞いて、俺は安堵のあまり、へたり込みそうになった。
いつかの猪鬼騒ぎでのアレン達のように、表沙汰に出来ない怪我を負った、訳ありの冒険者連中を密かに治療しているオリヴァーさんは、Aクラスと言えども敵に回すわけには行かない存在なのだそうだ。
(ありがとう、オリヴァーさん)
美貌の薬師の名がもたらした思いがけない保護に、俺は心の底から感謝したのだった。
よく考えてみれば、オリヴァーさんとマルタの取引の結果、俺はこのデンジャラスな場所にいるわけなんだが、この時、俺の脳裏からは、そんな事は吹き飛んでいた。
「師匠にあらためて紹介するわ。本日、冒険者に登録したばかりのコウイチよ。あのオリヴァーが勇者と呼ぶ、異世界からの降臨者でもあるわ」
「ほう? あやつがか。それに異世界からの降臨者とな。これは、ますますもって珍しい」
マルタ、頼むからガイナス導師の食指を刺激するような、余計な事を言うのはやめてくれ。
「何よりも、例の小鬼討伐における、あたし達の命の恩人でもあるわ」
一瞬、自分の置かれた状況も忘れて、俺は驚きに目を丸くした。
そんな俺が見つめる先で、女冒険者は微笑んで言った。
「あの時、変わった短剣をくわえて、小鬼達の中を縦横無尽に駆けていたアレって、あんたの〈使い魔〉でしょ。あたし、これでも眼はいいのよ」
「えっと、その……」
「確証が無かったから、まだカーヤにも言ってないわよ。でも、あの短剣、夕べも五本角が使ってたわよね。滅多にあるもんじゃないから、一目でわかったわ」
「うーむ、不肖の弟子が恩を受けたとなれば、師たる儂にとっても恩人でもあるな」
見かけの割に老人めいた口調のガイナス導師が、先ほどとは別の意味で、興味深そうな視線を俺に向けてきた。
その視線が訝しげなものに変わる。
「おや? これは……」
「それで、師匠。頼みがあるんだけど」
何事かを言いかけたガイナス導師は、マルタの懇願を聞いて、眉を軽く動かした。
「なんだ?」
「師匠が預かってる例のあれ、この坊やにも見せて欲しいんだけど」
「駄目だ」
ガイナス導師はにべもなく断った。
「なんでよ。あたしには見せてくれたじゃない」
「お前の場合は、その『眼』の将来性を買ったまでだ。最近、精進を怠っておるようだが、その『眼』の特性を伸ばせば、お前はAクラスにも届くだろう。だが、その小僧には、何も感じないな」
そして、ガイナス導師は真正面から俺を見据えた。
「そういうわけだ。恩は恩として、いずれ何かの形で返すつもりじゃが、これは話が別だ。Aクラスか、その可能性のある者にしか、あれは見せられん」
そこまで言って、マルタ達の師匠は、少し考え込むような素振りを見せた。
「お前自身には何も感じぬが……これは〈使い魔〉か。ふむ。珍しい、と言うだけでは済まされぬシロモノを何匹も飼っておるところは、確かにただ事ではないな。オリビア、いや、オリヴァーか、あの娘が、勇者と言うのもうなずけるというものだな」
俺の装備に潜んでいたり、見えない部分に隠れている〈使い魔〉の存在を見抜いているようだった。
この辺りは、さすがにAクラスだけのことはある。
「では、いくつかの条件を出そう。それを達成すれば、マルタの言うブツを見せてやる」
ガイナス導師が取引を持ちかけてきた。
マルタの方を見ると、彼女は首を横に振って見せた。
「あたしがオリヴァーと交わした取引は、ここまでで完了よ。後はコウイチの仕事になるわ」
そう言われては是非も無い。
これは冒険者としての、俺に課せられた最初の探索でもあるのだ。
俺は、再び覚悟を決め、うなずいて見せた。
「わかりました。やりましょう」
「そうか」
Aクラスの男色家も重々しくうなずくと、最初の条件を出してきた。
「それでは……まず、脱いでもらおうか」
「はいぃ?」
覚悟を決めた筈の俺は、早々に後悔したのだった。
前々回が百合的でしたので、一応、バランスを……(震え声
こんな引きですが、薔薇な展開にはなりません。
次回更新は3/19 2時です。